オーストリア、ゴラン高原からPKO部隊を撤退 治安悪化で

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ゴラン高原からリポート

(CNN) オーストリア政府は7日までに、シリア内戦によるゴラン高原の治安悪化を受け、国連平和維持活動(PKO)の国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)として駐留していた同国の部隊370人を撤退させると発表した。

UNDOFは第4次中東戦争の停戦合意に基づき、シリアとイスラエルの停戦を監視するためにゴラン高原の非武装地帯に駐留している。

だがゴラン高原へのシリア側の唯一の入口となるクネイトラでは政府軍と反体制派の激しい戦闘が繰り広げられている。6日には、クネイトラの検問所が一時的に反政府側部隊によって占領される事態となった。非武装地帯に誤って着弾した砲弾により、UNDOFの兵士2人がけがをする事件も起きている。

これ以前にも、5月にシリアの反体制派がUNDOFのフィリピン人兵士4人を拉致したほか、昨年12月にはオーストリア人兵士2人がシリア国軍と反体制派の戦闘に巻き込まれてけがをした。

国連によれば、フィリピンとインドの部隊は今後も同地に残るという。また、新たな部隊派遣を他の国々に求めていくとした。

イスラエル政府はシリア軍の戦車が非武装地帯に進入したと国連に報告した。

イスラエル側の境界線には、同国軍の戦車が並んでいる。イスラエル国軍によれば、同軍は戦闘がイスラエル側に波及するのを防ぐための予防措置を取っているという。

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