11月定例市長記者会見 ネーミングライツ契約の締結
令和2年11月20日
ネーミングライツ契約の締結
平塚市側の説明
落合克宏市長:
本日、新たに3件のネーミングライツ契約の締結をお知らせできることを大変うれしく思っております。
コロナ禍による厳しい社会情勢の中ではございますが、令和2年7月27日から9月16日にかけて、平塚競技場、平塚競輪場、平塚文化芸術ホールの3施設について、ネーミングライツパートナーの募集を行いました。
ありがたいことに、3施設全てに御応募をいただき、平塚市ネーミングライツパートナー選考委員会での選考を経て、パートナーとなっていただくことができました。これにより、ネーミングライツの契約件数としては県内でトップクラスとなります。
ネーミングライツにより新たな財源を確保するとともに、愛称を付けることで施設により一層親しみを持っていただき、パートナーと協働して市民サービスの向上を図っていきたいと考えております。
では、パートナーの御紹介と契約の概要を説明させていただきます。
まず、平塚競技場ですが、パートナーはレモンガス株式会社様で、契約金額は年額2021万円、期間は令和3年2月1日から5年間です。愛称は「レモンガススタジアム平塚」でございます。
次に、平塚競輪場ですが、パートナーは株式会社サイバーエージェント様で、契約金額は年額1500万円、期間は令和3年4月1日から3年間です。愛称は「ABEMA湘南バンク」でございます。
次に、現在、建設中の平塚文化芸術ホールですが、開館日が令和4年3月26日に決まりましたので、ここで合わせてお知らせします。こちらのパートナーは平塚信用金庫様で、契約金額は年額330万円、期間は開館日である令和4年3月26日から5年間です。愛称は「ひらしん平塚文化芸術ホール」でございます。
本日は、ネーミングライツパートナー3団体の代表者にお越しいただきました。順番に御挨拶を頂きたいと思います。まずは、レモンガス株式会社 代表取締役 赤津 欣弥様からお願いいたします。
レモンガス株式会社 赤津 欣弥 代表取締役:
レモンガス株式会社の赤津でございます。このたび平塚市のご了解を得まして平塚競技場のネーミングライツ権を取得させていただくことができました。誠にありがとうございました。レモンガスは、平塚で設立して以来長きにわたりエネルギー関連商品の販売をさせていただいております。現在も平塚市高根に本社を置かせていただき、LP ガス・都市ガスのインフラ事業をはじめ、宅配水など生活に密着したサービスを提供させていただいております。地域のみなさまのおかげで成り立っている企業であると、こんな形で今頑張らせていただいております。地域との共生を標榜する私どもにとって、認知度を高めるという事は、非常に重要な課題の一つ。それを解決する方法として、今回ネーミングライツのほうに応募させていただくことになりました。平塚市民の中核となる平塚競技場に愛称を付けることに、私どものレモンガスという名前が広がるということは、大変栄誉なことではなかろうかと思っております。今後は、平塚市さんやベルマーレさんとしっかり関係強化をしながら、地域貢献に取り組んでいきたいなと思っています。以上でございます。
落合克宏市長:
ありがとうございました。 続きまして、株式会社サイバーエージェント 佐野 智宏 様からお願いいたします。
株式会社サイバーエージェント 佐野 智宏 様:
ご紹介にあずかりました、サイバーエージェントの佐野と申します。私は、サイバーエージェントのグループ会社のWinTicketという競輪の投票サイトの運営をする会社の代表と、AbemaTVの中での競輪チャンネルの責任者をやっております。今回ネーミングライツの取得にあたってご応募させていただいたのは、われわれはインターネット上での競輪の体験をお客さまに提供をしているのですが、リアルでの体験を提供することはまだできていないなと。われわれは、競輪を既にやっているお客さまではなく、まだ競輪をやったことのないお客さまに競輪の魅力を伝えて、市場を大きくしていきたいと考えた時に、インターネットの体験だけではなく、リアルでの体験もセットで体験してもらうことが、競輪のファン化につながるのではないかと考え、今回応募させていただきました。今年の暮れ、2020年のグランプリは、ここ平塚で開催されて、そのような記念すべきタイミングの時にこのようなご機会をいただけたこと大変光栄に思っております。また、グランプリに関しては、現在も平塚市様と共同でいろんな取り組みを仕込ませていただいていて、例えばAbemaTVでのグランプリの番組の放送であったりだとか、さまざまなチャレンジをしていきたいなと思っています。この年末のグランプリの取り組みを皮切りに、これからも長い間ご一緒に取り組みをさせていただければなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
落合克宏市長:
ありがとうございました。 続きまして、平塚信用金庫 理事長 石崎 明様からお願いいたします。
平塚信用金庫 石崎 明 代表取締役:
皆さんこんにちは、平塚信用金庫の石崎と申します。私どもは地元の信用金庫といたしまして、これまでも地域の文化・スポーツでさまざまな事業や暮らしに参画をさせていただいて、その中で地域貢献を行ってきたところでございますが、この度のホールにおきましても、文化、芸術、そしてにぎわいの拠点とするといったこの文化芸術ホールの理念と、私どものこれまでの活動が大変重なるところが多くございますので、このネーミングライツに参加させていただいたところでございます。私どもでは、この4月に国連が提唱しますSDGsの宣言もさせていただいたわけですが、ここでも地域貢献を大きな推進項目として掲げておるところでございます。そういった部分でも合致するのかなと、こんなふうに考えております。そしてまたこの開館が2年後の2022年ということで、これは平塚市制90周年、そして共に歴史を重ねてきました私どもも創業90年の年にあたります。こういった節目の年に、ネーミングライツを受けさせていただいたということは、大変意義の大きなものですし、私どもといたしましても、一層今後の地域貢献に拍車がかかると、このように考えているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
落合克宏市長:
ありがとうございました。
3つの施設の愛称が決まりましたので、皆様にこの愛称が親しまれるよう、お知らせしてまいります。また、新たにネーミングライツパートナーとなってくださいました3団体様とのパートナーシップを大切にしていきたいと考えております。
その他、施設概要等の詳細につきましては、資料をご覧ください。私からの説明は以上です。
質疑内容の要旨
Q記者:レモンガスさんにお聞きしたいが、企業の認知度を高めるという話があったが、総額約1億円という大きい金額だが、費用対効果はどのように考えているか。Aレモンガス株式会社 代表取締役:単純に費用対効果だけを考えてしまうと、たぶんできないかなと。私どもは本社を平塚に置かせていただきまして、今では1都3県まで営業をさせていただけるまでになったのは、やはり平塚市を中心とした湘南エリアの方々に育てていただいた。その思いから、このコロナ禍という中だけではないのですけれども、将来的にエネルギーのボーダレス化をするときに、知名度はもう少し上げたいなという部分のところも大きくございますとともに、育ててもらった恩返しじゃないですけれども、そんな形でさせていただければなというふうに思い、手を上げさせていただきました。
Q記者:レモンガスとして、ネーミングライツに応募するのは初めてか。
Aレモンガス株式会社 代表取締役:しっかりと私どもの名前を使わせていただくことになったということに関して言えば初めてです。
Q記者:これまで、スタジアムやベルマーレとの関係はあったのか。
Aレモンガス株式会社 代表取締役:スタジアムに関しましては、数年前にはセ・リーグの公式戦でプロ野球のときの冠をやらせていただいたり、ベルマーレさんに関しましては、スポンサーとして動かせていただいて、もう何年ですかね、長い間ずっとやらせていただいています。平塚を中心としたスポーツ事業に関しては、ある程度一緒にやらせていただいていたのではないかなと思っています。
Q記者:具体的な今後の展望などはあるか。
Aレモンガス株式会社 代表取締役:ベルマーレさんとの共同になりますと、冠試合みたいな形で協力をさせていただいたりとか、あとはスタジアムの有効利用みたいなものもできれば一緒に考えていきたいなというふうには思っています。まだ、今日初めてこうなったものですから、この先の部分に関しましての詰めというのはこれからになってくると思いますので、これから先、私どものほうでもいろいろな形で協力に関しましては相談していきたいなと思っています。
Q記者:金額が2021万円だが、この意図は。
Aレモンガス株式会社 代表取締役:来年(2021年)ということで、ただそれだけです。
Q記者:今回の締結で県内トップクラスの件数という話があったが、市内の契約で一番契約額が高かった案件はどこになるか。
A資産経営課長:この度のレモンガス様の2021万円という金額は、本市でのネーミングライツ契約の中では過去最高額となります。合わせて5年間の契約をいただいておりますので、1契約で1億105万円というのも、もちろん過去最高の金額になります。競輪場につきましては、全国でネーミングライツを実施している競輪場が4場ありますけれども、その中ではABEMA湘南バンクは今回1500万円ということで、平塚市の調べになりますけれども、全国で一番高額となっています。文化芸術ホールでございますけれども、神奈川県内では相模女子大学グリーンホールという相模原市の施設が年間1500万円という高額ではございますけれども、この度のひらしん平塚文化芸術ホールにつきましては、それに次ぐ県内2番目の金額になります。
Q記者:湘南ベルマーレのホームスタジアムということでサポーターから期待の声もあると思うが、サポーターにどういうふうな愛称で呼んでほしいか。
Aレモンガス株式会社 代表取締役:まだちょっと具体的には思いつかないですけれども、私どもはレモンガスという名前がありますので、ガスを取ってレモンでも良いですし、レモンガスでも良いですし、どちらでも地域の、戦う場所の愛称として呼んでいただければ、どんな名前でも本当にありがたいなと思います。
Q記者:レモンガスのレモンはどこからきたのか。
Aレモンガス株式会社 代表取締役:英語のLEMONのスペルから、LがLPG、EがENERGY、MがMEDIA、OがOPEN、NがNETWORKになります。プロパンガスを通じて、社会貢献も含めていろいろやっていきたいという理念の下で、それを合わせるとLEMONという名前になりました。
Q記者:今回大口の契約になったが、市長としてのコメントをいただきたい。
A市長:まずはこのコロナ禍において、本当に厳しい経済状況の中、平塚市の公共施設に対してネーミングライツという形で三つの企業のご協力をいただきまして、本当に一言で言うとありがたいことだなというふうに思っております。せっかく応募いただいたわけですから、この名称を市民の皆さんに根付かせる、それから施設としてイコールになるような広め方をわれわれはしっかりとしていきたい、そしてもちろんパートナー企業様の宣伝効果はあると思いますけれど、それプラス、われわれとしてはネーミングライツ料が公共施設の改修や修繕に充てられるわけですので、一緒になってこの平塚のまちづくり、運営を手伝っていただけるという、そういう立場からも本当にありがたいという思いでいっぱいでございます。一番心配したのは競技場だったと思います。しかしながら、今回、赤津社長のレモンガス様に手を上げていただき、決してBMWスタジアムとイメージ的には劣ることはないものだなと私としてはそう受け止めておりますので、レモンというすっきりとした、またちょっと違ったイメージが加えられることによって、この競技場の魅力化が図られるものではないかなというふうに期待をしているところでございます。競輪場につきましては、競輪自体も今厳しい状況になっておりますけれど、佐野様からもお話がありましたが、インターネット投票も含めて、競輪の魅力をどういうふうに発信をしていくか、平塚はご存じのように昭和25年から競輪を開催いたしまして、競輪の中でまちづくりの魅力化を図ってまいりました。しかしながら、全国で競輪というものが、ちょっとずつ斜陽になってきているなかでは、今度のオリンピックもそうですが、これからはサイクルスポーツ、それからスポーツとしての競輪、そういうものを魅力発信していける、そういう中で、サイバーエージェント様が手を上げていただいて一緒に競輪の魅力を発信していただけることが大変うれしく、ありがたく思っております。どうぞよろしくお願いしたいと思います。そして、文化芸術ホールですが、いよいよ平塚の文化芸術を支える拠点になります。平塚信用金庫様がネーミングライツを取っていただきまして、石崎理事長からお話がありましたが、文化芸術については平塚のいろいろな方向性と一緒に平信さんが支えて応援してきていただいた、そういう立ち位置にありますので、今度拠点となる文化芸術ホールのネーミングライツとなって、ますます平塚の文化芸術芸能、そのへんがより市民の皆さんに身近になり、地域に根ざした信用金庫さんですから、より身近になる、そういう場になるのではないかなということで、そういう意味でも期待をしているところでございます。
Q記者:BMWとは契約の途中で解除ということで、だいぶ心配もされていたと思うが、結果的には3社応募があったわけで、そのあたりの市長の思いは。
A市長:実は一番心配しておりました。繰り返しになりますけれど、こういう経済状況プラスコロナでございますので、世の中の経済の動きが厳しくなってきている。まして、ネーミングライツとはいえ、そういうものに対して企業からお金を出していただくという、それが本当にしていただけるのかという心配は相当持ちました。しかしながら、今回一生懸命、担当も含めてPRもしていただき、それに応えていただくように複数の事業所から応募をいただいたということは、正直なところほっとしているところが本音でございます。厳しい時代の中で応援を頂くわけですから、これを粗末にしてはいけないなと言いますか、しっかりと発展させるようなネーミングライツにしたいなと思っています。
Q記者:競輪場と文化芸術ホールは何件の応募があったのか。
A資産経営課長:競輪場につきましては、サイバーエージェントさん1社であります。文化芸術ホールについては平信さんを含めまして3社となっております。
Q記者:競技場と芸術ホールは両方とも金額が高い方を選んでいるのか。それともそれ以外ものを含めての審査なのか。
A資産経営課長:金額とその契約の年数、愛称、それ以外のものも審査の項目に入っておりますので、必ずしも金額が最高額だったところが契約に至ったわけではありません。
Q記者:それぞれどうだったかというのは、聞いてもよいか。
A資産経営課長:申し訳ありません。契約にならなかった企業さんの提案内容については、公表しないこととなっています。
定例市長記者会見における質疑内容を広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。
記者発表資料
平塚市担当 資産経営課 資産経営担当 小嶋
電話 0463-21-8763
ネーミングライツ契約の締結
令和2年7月27日から9月16日にかけて行ったネーミングライツパートナーの募集について、平塚競技場に3法人、平塚競輪場に1法人、平塚文化芸術ホールに3法人から応募がありました。平塚市ネーミングライツパートナー選考委員会を経て、各施設の優先交渉権者を決定し、契約交渉を行い、ネーミングライツ契約を締結いたしました。ネーミングライツ契約の概要
平塚競技場
愛称
レモンガススタジアム平塚年額
2021万円(税込)期間
令和3年2月1日から令和8年1月31日(5年間)ネーミングライツパートナー
レモンガス株式会社代表取締役 赤津 欣弥
平塚市高根1番地
沿革
1957年 平塚市に会社設立1991年 「レモンガス」商標登録
2006年 グループ再編により「レモンガス株式会社」に集約・統合
事業内容
LPガス・都市ガスならびに同器具の販売、デザインウォーターアクアクララの販売、電力小売販売平塚競輪場
愛称
ABEMA湘南バンク年額
1500万円(税込)期間
令和3年4月1日から令和6年3月31日(3年間)ネーミングライツパートナー
株式会社サイバーエージェント代表取締役社長 藤田 晋
東京都渋谷区宇田川町40番1号
沿革
1998年 設立事業内容
インターネット広告事業、ゲーム事業、メディア事業等平塚文化芸術ホール
愛称
ひらしん平塚文化芸術ホール年額
330万円(税込)期間
令和4年3月26日から令和9年3月25日(5年間)※ 平塚文化芸術ホールの開館日は令和4年3月26日です。
ネーミングライツパートナー
平塚信用金庫理事長 石崎 明
平塚市紅谷町11番19号
沿革
1932年 「有限責任平塚商工信用組合」として設立1951年 信用金庫法に基づき組織変更、「平塚信用金庫」に改称
事業内容
信用金庫業(預金、貸出、その他付帯業務等)
募集条件の概要
施設名 | 愛称の使用開始期日 (期間は3年以上) |
ネーミングライツ料 の価格要件 (消費税額および地方消費税額を含む年額) |
ネーミングの条件 (必要な文字) |
平塚競技場 | 令和3年2月1日から | 2,000万円以上 | 「平塚」または「ひらつか」と「競技場」または「スタジアム」 |
平塚競輪場 | 令和3年4月1日から | 1,000万円以上 | 「湘南バンク」 |
平塚文化芸術ホール | 令和4年3月中の開館日から(予定※) | 300万円以上 | 「平塚」または「ひらつか」と「文化芸術ホール」 |
※ 平塚文化芸術ホールは建設中のため、開始期日は施設の開館日に合わせて開始予定。
※ 平塚文化芸術ホールのみ、平塚市内に事業所(本店・支店・営業所等)がある法人であること
が応募資格要件。
契約締結に至るまでの経緯
募集期間
令和2年7月27日から9月16日まで選考
令和2年10月12日(平塚市ネーミングライツパートナー選考委員会)優先交渉権者の決定
令和2年10月20日契約交渉
令和2年10月下旬から11月上旬契約締結
令和2年11月5日(レモンガス株式会社、株式会社サイバーエージェント)令和2年11月11日(平塚信用金庫)
施設概要
平塚競技場 (平塚市大原1-1) |
来場者数(令和元年度)
サッカー
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平塚競輪場 (平塚市久領堤5-1) |
来場者数(令和元年度)
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平塚文化芸術ホール (平塚市見附町16-1) |
市民センター(旧施設)利用人数(平成26年度)
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