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[大みそか視聴率] サップ×曙、紅白上回る43%。PRIDEも健闘

(1/5 up) ビデオリサーチ社の視聴率調査によると、大みそかにTBSで放送されたDynamite!!のボブ・サップ×曙が、NHK紅白歌合戦の視聴率を3〜4分間ほど上回ったことが明らかになった。
 関東地区ではサップ×曙開始直後の午後11時に38.7%となり、紅白の37.8%を抜いた。曙がKOされた11時2分には瞬間最高の43.0%となり、長渕剛が出演中の紅白は35.5%まで下がった。関西地区でもサップ×曙は11時3分に38.9%を記録。この一戦が格闘技ファンに限らず、世間一般の多大な関心を集めたことがわかる。
 Dynamite!!の平均視聴率は19.5%(以降いずれも関東地区の数値)で、紅白の裏番組では史上最高となった。紅白は19:30までの第1部35.5%(昨年比1.6%減)、21:30以降の第2部45.9%(同-1.4%減)で、89年の47%を下回る過去最低となり、4年連続50%を割った。
 フジテレビのPRIDE男祭りも健闘し、約5時間の平均は12.2%。吉田×ホイスにかけての第2部(19:20-21:20)は17.2%を記録し、同時間帯のTBS「輝く!日本レコード大賞」の11.0%を上回った。瞬間最高視聴率は吉田×ホイスの2R目にあたる9時14分で、28.7%を記録。Dynamite!!とぶつかった第3部も8.9%とまずまずの数値だった。開催発表では後手に回ったが、質の高いカード、過去の映像素材と格闘技中継の経験の豊富さで好成績を得ることができたといえよう。
 日本テレビのイノキボンバイエは、目玉カードに欠いたことに中継の演出が今一つだったことも重なり、平均5.1%と苦戦した。しかし8時22分に安田がダウンした場面で13.6%を獲得。試合のフィニッシュ場面ではPRIDEを抜く時間が度々あり、9時30分以降はPRIDEと追いつ追われつの競争を繰り広げていた。
 テレビ朝日の超常現象番組は6.1%、テレビ東京のマジック番組は2.2%で、格闘技3番組の平均合計は単純計算で33.5%。三つ巴の興行戦争が視聴率の食い合いになり、共倒れになる恐れもあったが、結果として新たな視聴者層を開拓することに成功しており、今後の格闘技イベントの注目のされ方、地上波での格闘技中継の手法に大きな影響を及ぼすことになりそうだ。(井原芳徳)

<各局の平均視聴率:関東地区>
NHK・紅白(第2部)45.9%
TBS・Dynamite!! 19.5%
フジ・PRIDE男祭り 8.9%(第2部12.2%)
日テレ・猪木祭 5.1%
テレ朝・超常現象 6.1%
テレ東・マジック 2.2%

Last Update : 01/05

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