ブラジル・テメル大統領を収賄罪で起訴
ブラジルのミシェル・テメル大統領は26日、収賄罪で起訴された。
検事総長は、国内最大手の食肉加工会社「JBS」から50万レアル(約1700万円)の賄賂を受け取った疑いで、大統領を起訴した。テメル氏は罪状を否定している。
訴状を受け取った最高裁は、連邦下院に通達するかを判断する。大統領が被告として出廷するには、連邦下院の承認が必要となる。
テメル大統領は、自らの潔白を証明すると宣言している。昨年8月末に就任して以来、相次ぐ汚職疑惑が取りざたされてきたが、正式に起訴されるのはこれが初めて。
5月には、テメル氏がJBSのウェズリー・バティスタ最高経営責任者(CEO)と賄賂について相談しているように聞こえる会話の録音が公表されていた。
テメル大統領は今後さらに複数の罪状で起訴される見通しという。
中道右派のテメル政権は国内で非常に不人気だが、連立与党として政権を維持してきた。野党は解散総選挙と大統領の弾劾を要求している。