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請負大手のクリスタル、グッドウィルが買収

2006年11月18日19時19分

 人材サービス会社グッドウィル・グループ(東京都港区)は18日、派遣・請負大手のクリスタル(京都市下京区)を買収したと発表した。投資ファンドなどを通じ、買収資金883億円でクリスタル株67%を保有した。

 クリスタルでは、主力子会社のコラボレート(大阪市北区)が「偽装請負」を繰り返していたとして大阪労働局から10月に事業停止命令を受けた。グループ全体の業務に大きな影響が出ており、同業のグッドウィル傘下に入ることが立て直しの近道と判断した模様だ。

 グッドウィルは「事業の大部分が重なり、相乗効果で収益拡大が見込まれる」と買収の理由を述べている。クリスタル株は創業者の元社長がほぼすべて所有していたが、グッドウィル側が10月末に大半を買い受けた。

 グッドウィルは連結売上高2000億円に満たないのに対し、最大手ともいわれるクリスタルは同6000億円弱。「小が大をのむ」格好だ。

 同業他社の幹部は「クリスタルが身売りを急いだのではないか。製造請負で急成長したが、子会社が事業停止命令を受けた影響は相当大きかった」と説明する。

 クリスタルはすでに製造請負からの撤退を始めている。関係者によると、今後は技術系派遣などで立て直し、08年春の上場を目指すという。

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