【3月30日 AFP】踏みにじられた国家の栄光を取り戻すためとして、SF映画「スター・ウォーズ(Star Wars)」シリーズの悪役であるシスの暗黒卿(The Sith Lord)「ダース・ベイダー(Darth Vader)」がこのほど、5月25日に実施予定のウクライナ大統領選への立候補を表明した。

 公の場での芝居がかった活動で知られる「ウクライナ・インターネット党(Ukrainian Internet PartyUIP)」の公認候補として出馬するベイダー卿は、実名を公表していない。しかし、これまでも帝国軍兵士ストームトルーパーを伴って首都キエフ(Kiev)の独立広場(Independence Square)にしばしば姿を見せ、抗議活動を行ってきた。

 UIPのドミトリー・ゴルボフ(Dmitry Golubov)党首は、「党内の予備選挙で大勝したベイダー卿が、わが党公認の大統領候補だ」とコメント。同党はすでに、登録料250万フリブナ(約2310万円)を支払い、ベイダー卿の立候補者登録を済ませたという。

 2010年に政党としての登録を認められたUIPは、電子政府の樹立を目指している。なお、ゴルボフ党首は過去に、インターネットを使用したクレジットカード詐欺で有罪判決を受け、服役したことがある。(c)AFP