【2月14日 AFP】米ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)紙は13日、インターネット検索大手ヤフー(Yahoo)がソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)の買収攻勢に対抗するため、ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏率いるメディア大手ニューズ・コーポレーション(News Corp.)との連携を模索していると報じた。

 同紙によると、提携交渉はニューズ・コーポレーションが保有するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)・マイスペース(MySpace)などのサービスをヤフーに提供する見返りに、ヤフー株式の20%以上を取得する案を中心に進められているという。

 提携が実現すれば、ヤフーがマイクロソフトによる買収を回避して独立を維持する道が開ける。しかし提携交渉が事実としても、マイクロソフトの買収額の引き上げを狙うヤフーの戦略の一環だととらえる向きもある。

 ヤフーは11日、マイクロソフトによる446億ドル(約4兆8000億円)の買収案を拒否したが、マイクロソフト側は引き続き買収を目指す方針を示していた。 

 マードック氏はウォールストリート・ジャーナルのほか、マイスペース、ダウ・ジョーンズ(Dow JonesDJ)紙、米テレビ局Fox、20世紀フォックス(20th Century Fox)などを所有する米国のメディア王。(c)AFP