【2月6日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領の特使として国連を訪れたジャンピエール・ラファラン(Jean-Pierre Raffarin)元仏首相は5日、米ニューヨーク(New York)の国連(UN)本部で潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長と会談した。ラファラン氏は国連でフランス語の利用が減っていることを指摘し、フランス語の利用減少を食い止めるよう申し入れた。

 国連の公用語は英語、アラビア語、中国語、フランス語、ロシア語、スペイン語の6言語。そのうち、国連の作業言語は英語とフランス語の2言語で、現在は実質的に英語が用いられている。フランス政府高官が国連本部で声明を発表する際にも、英語を話す記者の求めに応じ、フランス語ではなく英語で発言することが多い。

 ラファラン氏は潘事務総長との会談後、記者団に対し会談はすべてフランス語で行われたと述べ、「潘事務総長も一部の戦略的公式演説をフランス語で行うことに同意した」と語った。(c)AFP