オウム後継分派の実態

03/19 12:46
オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件から、20日で23年。
オウム真理教の後継団体をめぐっては、主流派の「アレフ」と、そこから分かれた分派の「ひかりの輪」の2つの団体が、団体規制法に基づく観察処分を受けてきたが、主流派から分裂した通称「山田らの集団」が、2018年1月、新たに対象に加えられた。
FNNの取材で、この「山田らの集団」が、今もなお、松本死刑囚を崇拝している実態が裏づけられた。

午前0時、石川・金沢市の住宅街に響く歌声。
「山田らの集団」の拠点から、松本 智津夫死刑囚の呼び名を繰り返す、信者たちの歌声が聞こえてきた。

FNNが取材したのは、3月4日。
この2日前にあたる2日は、松本死刑囚の誕生日。
信者たちは、これを「生誕祭」として、祝っていた。

「そそそそそそそ尊師、そそそそそそそ尊師、麻原尊師、麻原尊師」

この歌は、地下鉄サリン事件など一連の事件を引き起こす前から、オウム真理教で歌われていたもので、今回の取材で、「山田らの集団」が事件の首謀者である松本死刑囚を、今もなお、崇拝している実態が裏付けられた。

FNNは、「山田らの集団」の代表者を直撃したが、返答はなかった。

公安調査庁も、2017年末に入った立ち入り検査で、拠点施設の中で松本死刑囚をまつる写真を確認。

アレフから分かれた「山田らの集団」も、松本死刑囚を強く崇拝しているとみて、死刑執行が行われた場合に、どのような影響が出るかなどについて、調べを進めている。

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