ハレの日のごちそうから普段のごはんまで、四季を大切にする京都のおいしい食べもの。
おなかを満たして旅を楽しみましょう。

  1. トップ
  2. 食文化
  3. ふだんの京都食
  4. 日常のごはんも食べてみよう
  5. 洋食

ふだんの京都食

日常のごはんも食べてみよう

洋食

日本の洋食は、明治期以降、西洋料理を日本料理に吸収しようとする過程で生まれた、いわば和洋折衷料理です。カレー、トンカツ、コロッケといえば、大正期の三大洋食に挙げられますが、そのころには「コロッケーの歌」が流行するなど、ずいぶん洋食が普及していたようです。提供する店もかなり増え、ハイカラな洋食への憧れも高まりました。

京都には、明治後期から大正期に創業した西洋料理店や洋食店があちこちにあり、いまでも当時の雰囲気をしのぶことができます。また日本で初めてフランスパンを製造販売したパン屋もあり、パン好きな現在の京都人の嗜好のルーツを思わせます。牛肉消費量は日本のトップクラスを誇り、こってり味も大好きな京都人の食生活。伝統的な和食のイメージが強い京都ですが、洋食文化をひもとくと、新しいものを好む、またひと味違った京都の一面が見えてきます。

洋食

著者紹介

長友麻希子

フリーライター。同志社女子大学非常勤講師、担当は「京の食材論」。
武庫川女子大学大学院でタピオカの研究に励み、現在は食文化を中心に取材・執筆活動を行っている。
好きな食べ物は和菓子と鱧ずし。著書に『にっぽん食探見』(京都新聞出版センター刊)。

京のごちそう
職人の味
京のお野菜
ふだんの京都食
京菓子