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【関西の議論】京都で活気づく「ノンバーバル舞台劇」 国境・年齢を超える“わかりやすさ”
セリフを一切使わず、演技やダンス、音楽で表現するノンバーバル(非言語)舞台劇「ギア」が、昨年4月から京都の小劇場で異例のロングランを続けている。国籍や年齢を超えて楽しめるとあって外国人観光客にも人気で、もうすぐ300公演を迎える。いま京都が、ノンバーバル舞台劇の本場、ニューヨーク・ブロードウェーのように活気づき始めた。(横山由紀子)
最初は苦戦も…継続は力
京都市の繁華街・三条通にある多目的ホール「アートコンプレックス1928」で繰り広げられるノンバーバル舞台劇「ギア」。工場で命を吹き込まれたロボット人形が、喜怒哀楽の感情を獲得しながら人間に近づいていく物語だ。大きな歯車や工具など、本物のおもちゃ工場を思わせるほどセットはリアルになっている。
役者たちは、リズミカルな音楽に乗ってダンスを披露しながら、身ぶり手ぶりでストーリーを展開していく。パントマイム、ジャグリング、マジックなどのパフォーマンスが随所に盛り込まれ、飽きることがない。舞台奥から強風が巻き起こり、紙吹雪が客席にまで降り注ぐラストは圧巻だ。
統括プロデューサーの小原啓渡さんは、「最初は苦戦したが、ロングランを続けることで、口コミで徐々に話題となり、リピーターも増えている。言葉がなく、身ぶり手ぶりやダンスなどで表現する分かりやすい舞台なので、子供から大人まで、また外国人にも受け入れられている」と説明する。
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