トップ
談話室
購読
問い合わせ


モバイルサイトご案内
QRコード 随時モバイル
メンバー登録
受付中!
>URLを
携帯に転送

.



「麻生幹事長」打診 きょう内閣改造 町村長官留任へ 

 福田康夫首相は31日、政権発足後初となる内閣改造を1日に行うことを決断した。自民党役員人事も併せて行う。内閣改造に先立ち公明党の太田昭宏代表と与党党首会談を行い、こうした意向を伝える。首相は内閣改造を4日に行う方針だったが、前倒しを決めた。次期衆院選に備え、首相サイドは麻生太郎前幹事長に幹事長就任を打診した。麻生氏が受諾した場合、伊吹文明幹事長は重要閣僚に起用する。また、政策遂行の調整役となる町村信孝官房長官は留任の見通しだ。

                  ◇

 首相は1日午前9時に太田氏と会談する。午後の臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめた後に党人事と内閣改造を実施する。ただ、皇居での認証式は2日に行う方針で、福田改造内閣の正式な発足も2日となる。

 内閣改造について首相は31日夕、記者団に対し「1日の党首会談で今後の政治日程を含めて決める。(改造は)頭の中にはある」と述べた。首相は党首会談で臨時国会の召集時期についても協議したい考えだ。

 首相は昨年9月の政権発足以来、年金問題をはじめ安倍前政権が抱えていた課題の処理に重点を置いてきた。しかし、7月29日には厚生労働に関する「5つの安心プラン」や追加の原油高対策を取りまとめ、平成21年度予算概算要求基準(シーリング)を閣議了解したことなどで政策上の一区切りがついた。その上で、消費者行政や地球温暖化対策など福田内閣になって取り組んだ政策を確実に実行するには、人心を一新する必要があると判断した。

 町村氏に対しては、首相との連携不足が指摘されていたが、最近は学習指導要領解説書での竹島記述をはじめ省庁間の調整役に徹しているとの評価もある。首相としても同じ町村派であることなどから留任させる方向だ。首相は31日夜、町村氏と公邸で当面の日程について意見交換した。

 幹事長をめぐっては、公明党が伊吹氏の交代を強く要請。これを受け、首相と親しい自民党重鎮らが、公明党の北側一雄幹事長らとパイプの太い麻生氏に幹事長就任を打診したが、先の総裁選のシコリもあり、麻生氏は難色を示している。また、大島理森国対委員長は留任する見通し。

 一方、参院自民党の執行部は吉村剛太郎政審会長、矢野哲朗前参院国対委員長を推薦する方針。ただ、入閣は従来の2ポストではなく1ポストにとどまるとみられる。

一覧前月の記事