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　８月に食道がんの手術を受けたサザンオールスターズの桑田佳祐（５４）が大みそかのＮＨＫ紅白歌合戦（後７・３０）に出場し、完全復帰することが２７日、明らかになった。所属事務所のアミューズが発表した。ニューアルバムも完成し、復帰のタイミングを計っていた桑田が選んだのは、多くのファンが見ることのできる紅白だった。また、元日の夜にはレギュラーを務めていたＴＯＫＹＯ　ＦＭの「桑田佳祐のやさしい夜遊び」に生出演し、これまでの経緯などを報告することも決まった。

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　衝撃のがん告白、手術から約５カ月、ついに桑田がファンの前に帰ってくる。復帰の場に選んだのは国民的音楽番組・紅白歌合戦だ。

　中断していたレコーディングを１０月に再開し、今月末にアルバムを完成させた桑田。リハビリも順調で、復帰準備を着々。当初は、元日のラジオで復帰する計画だった。

　しかし、今月１０日になってＮＨＫサイドから正式に出場のオファーが舞い込んだ。それ以前にも桑田の出場が取りざたされていたため、所属事務所やレコード会社には「ぜひ出演してほしい」という要望と「本当に出演するのか」という問い合わせが殺到していたという。

　これらの強烈なファンの声の後押しに加え、ＮＨＫも猛プッシュ。桑田は出場を真剣に考えるようになり、スタッフと検討を重ねた結果“支えてくれたファンへの感謝の気持ちを表す場”として紅白を選んだ。

　桑田が紅白に出場するのは８３年にサザンオールスターズとして出場して以来となる。これまでサザンとしては７９年、８２年と合わせて３度の出場があるが、ソロとしては初めてだ。２７年ぶりとなるステージは白組出場歌手ではなく、昨年の矢沢永吉のような「スペシャルゲスト」としての扱いになるという。

　歌う曲目やＮＨＫホールに登場するかどうかなど、細かい演出は明かされていないが、サービス精神あふれる桑田だけにただ出て歌うだけでは済まさないはずだ。今年の紅白が「目玉がない」と揶揄（やゆ）されていただけに、大きな話題となることは間違いない。

　桑田が公の場に姿を見せるのは今年７月４日に神奈川・鎌倉芸術館で行われた妻・原由子（５４）のソロライブに飛び入り参加して以来となる。手術後の生声も姿も初披露だ。

　患部が声帯に近い部分だったため、当初は担当医から「１年くらいしたらステージに立てるでしょう」と診断されていたが、驚異的な回復。がん公表時に「きれいな体になって戻ってきます」と宣言していたが声、姿、動き、すべてのパフォーマンスが注目されそうだ。