本文へ

2006.03.13 更新

 

“美の象徴”芦名星が大抜擢!日伊加合作映画「シルク」出演

芦名星(あしな・せい)

名匠フランソワ・ジラール監督に「美の象徴」として抜擢された芦名星。劇中衣装を身にまとうと、エキゾチックな雰囲気がいっそう増した(写真はJacques Ives Gucia氏提供)

日本・イタリア・カナダが総製作費30億円を投じる合作映画「SILK/シルク」(フランソワ・ジラール監督、来年公開)に、「仮面ライダー響鬼」などで知られる女優、芦名星(22)が出演することが12日、分かった。幕末の日本で、ハリウッドスター、マイケル・ピット(25)、キーラ・ナイトレイ(20)扮する夫婦の運命を翻弄するミステリアスな村娘役。長野ロケに参加中の芦名は「この時間を大切に過ごしたい」とどん欲に挑んでいる。

「地の果てのもっとも美しい人」「美の象徴」−。作品の要となる日本人女性を求めて3度来日し、オーディションを繰り返したジラール監督は、芦名をこう評した。

「シルク」は19世紀後半の日仏を舞台に、1人の男の壮大な冒険と愛を描く大河ロマン。映画「海の上のピアニスト」の原作者、アレッサンドロ・バリッコの小説を、アカデミー賞音楽賞受賞作「レッドバイオリン」のジラール監督で描く。

芦名は主人公エルヴェがひと目で強烈に惹かれる村の娘役。エルヴェには、「パイレーツ・オブ・カリビアン」で日本にもファンが多いキーラ扮する美しい妻がいるが、その妻を捨て、再び極東の地・日本に向かう決意をさせる重要な役柄だ。

“美の象徴”を決めるオーディションには約800人が参加。日本側のキャスティング担当者が200人と会い、さらに絞り込んだ数十人をジラール監督が直接面接した。監督は芦名と1時間以上話し、着物姿や立ち居振る舞いをチェック。決定に際し、「美しさと内面的な奥深さの見事なバランス。“娘”はただ美しいだけでなく、より深いものに繋がっている。それこそが私がセイ(星)に見いだしたものだ」と絶賛した。

日本ロケは、長野・松本市のキャベツ畑に、約1億3000万円をかけた集落のオープンセットを建設。先月27日から撮影が始まっている。

連日、主演のピットらと撮影に臨んでいる芦名は、「今まで生きてきた中でいちばん幸せな時間を過ごしています」と新しい体験に胸を震わせつつ、「監督に『この娘はセイそのもの。いつものセイでいい』と言われたので、意気込まず、今の等身大の自分を十分出しきれるように演じています」と静かな闘志を燃やしている。

撮影は伊、仏、エジプト、露、加でも行われ、年内に撮了。来年のカンヌ国際映画祭出品を目指す。

■芦名 星(あしな・せい)

昭和58年11月22日、福島県生まれ。女優を目指し、高校途中で上京。東京・目黒区のホリプロ近くにある日の出高校に編入。当時同プロに所属していた高校の友人と同プロを訪問中、スカウトされる。平成15年7月期のTBS系ドラマ「STAND UP!!」でドラマデビュー。今年1月まで人気ヒーロードラマ「仮面ライダー響鬼」で悪役キャラ・姫を演じていた。1メートル65、B83W58H87。血液型O。

■「SILK/シルク」

1860年代のフランス。蚕の疫病の発生により、エルヴェ(マイケル・ピット)は、美しい妻エレーヌ(キーラ・ナイトレイ)を国に残し、蚕の卵を求め、日本に向かう。幕末の日本で、エルヴェは養蚕業の原十兵衛(役所広司)とその部下、右門(國村隼)、謎めいた美しい娘(芦名星)と出会う。帰国後も娘が忘れられないエルヴェは、日本人マダム(中谷美紀)の協力を得て、再び、日本を目指す。

海外映画、ドラマに出演した日本の女優
浜美枝 1967 「007は二度死ぬ」
島田楊子 1980 「SHOGUN将軍」
工藤夕貴 1989 「ミステリートレイン」
1999 「ヒマラヤ杉に降る雪」
栗山千明 2003 「キル・ビル」
小雪 2003 「ラストサムライ」
桃井かおり 2005 「SAYURI」
北川景子 2006 ※「ワイルドスピード3」
※は12月公開予定