聖子、3年ぶり紅白復帰!郷と対決も

松田聖子  聖子、紅白に復活! 今年で50回目を迎えると同時に1900年代最後となる大みそか恒例のNHK「紅白歌合戦」(後7・30)の出場歌手男女各27組が1日、東京・渋谷の同局で発表され、ママドル、松田聖子(37)が3年ぶりに返り咲きを果たした。今年の音楽界の話題を独占した宇多田ヒカル(16)が出演しない今回の紅白では最大の目玉。かつての恋人、郷ひろみ(44)との対決プランもあり、注目が集まりそうだ。 (写真左:紅白の救世主はやっぱりこの人?! 3年ぶりに復活が決まった松田聖子。同右:初出場を決めた8組がズラリ勢ぞろい。速水けんたろう&茂森あゆみ、浜崎あゆみ、鈴木あみ、野猿、Hysteric Blue、19、サムシング・エルス、原田悠里ら今年の顔が並んだ=東京・神南のNHK
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紅白  ママドル・聖子が3年ぶりに紅白のステージに復活だ。

 1900年代の最後を締めくくる今年の紅白。しかも今回は50回目という節目でもあり、80年代から90年代にかけて、女性アイドルのトップとして君臨した聖子は、必要不可欠な存在だった。NHKからのラブコールを快諾、12回目の出場を果たすことになった。

 聖子はこの日、「今年最後のステージを紅白で締めくくることができて、とても嬉しいです。夢と希望を大切にして、2000年に向かって、これからも素晴らしい歌を皆様にお届けしていきたいと思います」と文書でコメントを発表。自身、来年がデビュー20周年を迎えるだけに、感慨もひとしおのようだ。

 今年の日本のミュージックシーンは、デビューアルバム「First Love」が800万枚を突破した歌手、宇多田ヒカルが話題を独占した。 紅白としても当然、最大の目玉として出演を望んだが、「学業優先のため、冬休みしかレコーディングなどの制作活動に専念できない」などとして早々と出場を辞退。松任谷由実(45)、井上陽水(51)、矢沢永吉(50)ら大物アーティストにも白羽の矢を立てたが、結局、スケジュールの都合がつかないなどの理由で、出演の実現はならなかった。

 そうした危機的な状況を迎えるなかで、紅白の「救世主」となれるのは、やはり聖子しかいなかった。ここ最近はヒット曲に恵まれず、昨年、一昨年は惜しくも紅白の選からもれたが、昨年5月、歯科医の波多野浩之さん(31)と電撃再婚。その映像をめぐってテレビ各局とのトラブルが起こるなど、注目度は常にナンバーワンだ。

 歌手としても、デビューから数々のヒット曲を生み出した作詞家、松本隆氏とのゴールデンコンビが11年ぶりに復活し、新曲「哀しみのボート」を発売。デビュー以来初めてのライブツアーを敢行して成功させるなど復活の兆しをみせていた。

 さらに、聖子といえば避けて通れないのが、かつての恋人、郷ひろみ(44)の存在だ。郷も今年、出場を決め、平成6年以来、実に5年ぶりの“共演”を果たすことになった。

 NHK関係者によると、「最大の目玉として、2人を対決させる(出演の順番を並べる)演出プランもある」といい、12月31日のステージが俄然、注目を集めることになりそうだ。

★『ミレニアム紅白』司会は白組が中村勘九郎、紅組は久保純子アナ

 西暦2000年を目前とした今年の紅白のテーマは「歌おう未来へ〜時代と世代を越えて〜」。番組は東京・渋谷区のNHKホールからの生中継で、スタートは昨年より30分間長く放送時間は午後7時30分から11時45分まで。途中9時20分から10分間、ニュースのために中断される。出場者は、若手からベテランまで各世代を代表するアーティスト計54組(紅白各27組)で、平成2年の計58組に次ぐ大規模紅白となる。

 司会は白組がNHK大河ドラマ「元禄繚乱」に主演した中村勘九郎、紅組は昨年に続き久保純子アナウンサーが務める。総合司会は宮本隆治アナウンサーで、ラジオ中継は、水谷彰宏と柘植恵水の両アナウンサーが担当する。

 『ミレニアム紅白』にふさわしく、紅白歌手全員によるメッセージソング合唱をはじめ、日本を奮い立たせたヒーロー3人が出演して舞台を彩る。来年のシドニー五輪出場選手らも登場し、文字通り国民的番組構成となる。ゲスト出演者の中には、巨人・長嶋茂雄監督やダイエー・王貞治監督、西武・松坂大輔投手らも候補に挙がっている。

 なお、紅白終了後にも引き続き出演歌手らが会場に残り、2000年へのカウントダウンを行う。

★アミーゴ&あゆみ“仲良しコンビ”初出場決定

 鈴木あみ(17)と浜崎あゆみ(21)、女子高生のカリスマ的存在の2大アイドルが、初出場を決めた。プライベートでも大の仲良しという2人はNHKでの記者会見でもピタリと隣に並んで座ったが、その衣装は対照的だった。

 真っ赤なドレスで登場した鈴木は「去年はまだ新人で、緊張していたから、もし去年、紅白に出ていたら大変なことになったと思う。今年は落ち着いてマイペースでいこうと思います」と自信を語った。

 昨年、小室哲哉(40)のプロデュースでデビュー。レコード大賞新人賞を獲得して以来、初アルバム250万枚を記録するなど、数々の“アミーゴ伝説”を作り上げてきた。

 そのアミーゴの好敵手とも言われ、初登場対決も注目される浜崎は、真っ白なロングコート姿で、「あゆのマミーも喜んでくれて、とっても機嫌がよくてうれしいです」と笑顔を見せた。時々、隣の鈴木と楽しそうにヒソヒソ話。「あみちゃんを歌手という目では見てないです。友達って感じです。歳が離れてるんで、若いっていいなって感じ」とライバル意識はゼロのよう。

 大先輩が居並ぶ紅白では、お互いの存在が頼もしい限り。本番では、どんなフレッシュなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみだ。

★史上初!フジテレビ社員が出場

 フジテレビ系「とんねるずのみなさんのおかげでした」(木曜後9・0)から飛び出したダンスユニット「野猿(やえん)」もテレビ局の壁を乗り越えて初登場を決めた。

 メンバー11人は、出場グループ1所帯の史上最高数。また、とんねるず以外のメンバー9人はフジテレビの裏方スタッフで、民放社員が歌手として出場するのも史上初。さらに、木梨憲武(37)は平成3年の「とんねるず」、同8年の「憲三郎&ジョージ山本」に続き3度目の初出場も史上初と“初もの”3連発だ。

 話題づくしの野猿だが、リーダー格の石橋貴明(37)は「とんねるずで出場したとき、瞬間視聴率が2位で、自分の中でやり残したことがあった。今回はズバリ、1位をめざします」とぶち上げ、「達成した暁には紅組司会のかわいい久保純子アナウンサーにキスしてもらうつもりです」と一方的に宣言した。

 少々のことには動じない久保アナも、石橋のぶっ飛び発言には真っ赤になって「妻子のある方ですから…」と否定し、夫人の女優、鈴木保奈美を気遣っていたが、その言葉が石橋に届いたかどうかは疑問だ。

 すでに1位ゲットに向けて秘策を考えているようで、石橋は「こんなことはNHKじゃダメだろうと、ご批判を食らうようなヤツを考えています。小林幸子さんと美川憲一さんが最大のライバルです」と挑戦状を叩きつけた。

 ただ、石橋以外のメンバーには紅白初出場を土壇場まで知らされず、木梨は「俺たち代々木公園に集合させられて、そこで知らされたんだ。石橋以外は私服でスイマセン」と“寝耳に水”を強調していた。

 民放の企画歌手を出場させたことに、同局の芸能部長・島田源領氏は「アルバムのセールスも申し分ないし、コンサートも行っているので、世間的に音楽グループと認知されているので問題なし。『ポップジャム』にも出演していますから」と太鼓判。NHKの思惑が当たれば、おのずと視聴率もついてくるはずだ。

第50回NHK紅白歌合戦出場歌手
     50音順、カッコ内は出場回数
紅組
安室奈美恵(5)
石川さゆり(22)
Every Little Thing(3)
川中美幸(12)
Kiroro(2)
globe(3)
香西かおり(8)
伍代夏子(10)
小林幸子(21)
坂本冬美(12)
茂森あゆみ&
速水けんたろう
(初)
鈴木あみ(初)
SPEED(3)
天童よしみ(4)
中村美津子(7)
長山洋子(6)
浜崎あゆみ(初)
原田悠里(初)
Hysteric Blue(初)
藤あや子(8)
MAX(3)
松たか子(2)
松田聖子(13)
モーニング娘。(2)
八代亜紀(21)
由紀さおり
安田祥子
(8)
和田アキ子(23)
白組
五木ひろし(29)
かぐや姫(初)
加山雄三(14)
北島三郎(36)
GLAY(3)
郷ひろみ(20)
ゴダイゴ(3)
西城秀樹(16)
さだまさし(11)
Something Else(初)
19(初)
SMAP(9)
Sans Filtre
(ソン・フィルトル)
(初)
谷村新司(13)
DA PUMP(2)
TOKIO(6)
鳥羽一郎(12)
細川たかし(25)
堀内孝雄(12)
前川清(9)
美川憲一(16)
三波春夫(31)
森進一(32)
野猿(初)
山川豊(7)
吉幾三(14)
L'Arc〜en〜Ciel(2)

★昨年出場し、今年選ばれなかった歌手        
◆紅組華原朋美▼工藤静香▼JUDY AND MARY▼田川寿美▼西田ひかる▼ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツスペシャルバンド。
◆白組武田鉄矢▼TUBE▼T・M・R−e(T・M・Revolution改め)▼橋幸夫▼山本譲二▼LUNA SEA。


ドラゴン・アッシュ“渋谷ジャック”

降谷健志  ヒップホップバンド、Dragon Ash(ドラゴン・アッシュ)のリーダー、降谷健志(20)が2日午後5時から“渋谷ジャック”する。彼が出演するソニーのMDデッキ搭載オーディオ「ペップズ」と「MDウォークマン」のCMが、5分にわたり、東京・渋谷ハチ公前の3つの大型ビジョンで同時オンエアされるものだ。(写真:今月中旬からは首都圏の各駅などで、この降谷のポスターが占拠する

 パターンは全4種類。現在テレビCMでオンエア中の冷蔵庫から降谷が「ペップズ」を取り出す“冷蔵庫編”に加え、他の3パターンがテレビに先駆けて渋谷で初披露される。

 なかでも注目されるのが、マスコミのフラッシュを一身に浴びる降谷が、避けようとして報道カメラを壊してしまう“取材拒否編”。恋人・MIHO(20)とのツーショットを撮影された降谷にとっては、何ともブラックユーモアにたけた内容だ。

 CMソングは、MIHOが歌う「LIFE」が起用されている“冷蔵庫編”以外は、すべてDragon Ashの新曲「Some Like That(仮題)」。CD発売が未定で、テレビ解禁も3日以降のため、今回が初お披露目となる。

 また、真ん中のビジョン「Qフロント」では、さらに25分延長して繰り返しオンエアされる。降谷をひと目見ようと、若者の街・渋谷が熱くなりそうだ。