2010年10月9日7時58分
【ワシントン=尾形聡彦】主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)などに出席するために8日、当地入りした野田佳彦財務相は記者団に対し、日本の為替介入の理由について「(8日夜のG7で)自分で説明しようと思っている。理解を得られるように頑張りたい」と表明した。中国の為替介入と違って、日本の介入は相場の過度の変動をおさえるために行ったことを強調する考えだ。
また、野田財務相は、8日のニューヨーク市場で一時1ドル=81円台をつけ、15年ぶりの円高水準に達した円ドル相場について、「より一層重大な関心を持ってマーケットの動向を注視し、必要なときには介入を含めて断固たる措置をとるという姿勢に変わりはない」と述べた。足元の相場の動きが、介入する基準の一つである「相場の過度な変動」に当たるかどうかについては、野田財務相は「よく考えて判断する」と語るにとどめた。
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