株式会社テレビ朝日(代表取締役社長：早河 洋　本社: 東京都港区 以下 テレビ朝日)と株式会社ウェザーニューズ（代表取締役社長：草開千仁　本社：東京都港区 以下 ウェザーニューズ）は、近年多発する“ゲリラ雷雨※”による被害の軽減を目指し、2009年9月1日より、テレビ朝日が放送する「スーパーＪチャンネル」の放送時間帯において「ゲリラ雷雨情報」を地上デジタル放送、ワンセグのデータ放送にて提供いたします。

昨年８月、ゲリラ雷雨とみられる激しい雨により、都内の下水道工事中に急激な増水が発生し男性5人が、また、栃木県では、車が水没して女性1人が命を落とすという痛ましい事故が発生しました。このように突発的に発生する激しい雨は、現在の気象観測技術ではその予測は難しいことから、“ゲリラ雷雨”の情報を予め伝えることも困難とされていました。

大きな被害を及ぼす可能性がある“ゲリラ雷雨”による災害被害の軽減を目指し、ウェザーニューズでは、“ゲリラ雷雨”を捉えるべく新たに開発した次世代型の気象レーダー「WITHレーダー」による観測を始めると共に、それぞれの地域の方が自ら参加し伝え合う、“ゲリラ雷雨”を監視するネットワーク、「ゲリラ雷雨防衛隊」を結成。昨年より一般の方と共に構築・運営を進め、現在では、２万人を超えるユーザーに支えられ、80％以上の確率で“ゲリラ雷雨”の事前捕捉に成功。“ゲリラ雷雨”の発生を事前に伝える「ゲリラ雷雨メール」などで、新しい形の「減災情報」の発信を行っております。

※ウェザーニューズでは、次に示すような特徴をもつ気象現象を“ゲリラ雷雨”としています。
・当日の朝の時点で予測できず、突然雷を伴い滝のようにザーザーまたは、ゴォーと感じる土砂降りのような雨
・急速かつ局地的に発達する積乱雲によって短時間に集中的に降り、時に冠水や浸水などの被害が出るような激しい雨

テレビ朝日では、“ゲリラ雷雨”が多発するとみられる夕方の「スーパーＪチャンネル」の放送時間帯において、地上デジタル放送（１２セグ）、およびワンセグのデータ放送を通じ、ウェザーニューズの「ゲリラ雷雨情報」をリアルタイムに提供することで、少しでも被害の軽減につながればと考えております。

テレビ朝日とウェザーニューズは、今回の取り組みを通じ、従来の防災情報の枠組みを超えた、あらゆる人に有益な気象情報をお届けできるよう努めてまいります。

「ゲリラ雷雨情報」詳細

「ゲリラ雷雨情報」データ放送画面イメージ(地上波デジタル放送)

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「ゲリラ雷雨情報」データ放送画面イメージ(ワンセグ)

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「ゲリラ雷雨情報」概況画像

日本の“今”の空の情報をリアルタイムに更新し、その雲の様子をもとに、“ゲリラ雷雨”の発生直前を意味する情報を3段階の色にて表示しています。
・無色：ゲリラ雷雨”発生の可能性が無いエリア
・黄色：ゲリラ雷雨”発生の可能性があるエリア
・赤色：１時間以内に“ゲリラ雷雨”発生の可能性があるエリア
これにより、今どこがゲリラ雷雨となる可能性があるかを一目で把握することができ、“ゲリラ雷雨”への対策をすることが可能となります。

「ゲリラ雷雨防衛隊」リポート

『ゲリラ雷雨防衛隊』は、予測不可能と言われた“ゲリラ雷雨”を事前に捕捉することを目的にウェザーニューズが提供するウェザーニュース携帯サイト内で発足したコミュニティーで、「ウェザーニュース携帯サイト」の会員（税込315円/月）であれば、“隊員”となって参加することができ、今シーズンは、昨年の2倍となる2万人を超える方が登録されています。
“隊員”は、「ウェザーニュース携帯サイト」から「監視体制始動メール」が届いたタイミングで、事前に登録した地点を重点的に「現在の天気」，「雲のある方角」，「雲の成長具合」，「雷鳴の有無」，そして「肌で感じた感覚」などを“感測”。雲の写真とあわせて「ゲリラ雷雨防衛隊」リポートとして情報を送信します。
ウェザーニューズでは、これらの情報を解析することで、観測機では捉えられない、急速に発達する“ゲリラ雷雨”発生の前兆を捉え、“ゲリラ雷雨”概況画像などの作成に役立てています。