「美作武蔵メガソーラープロジェクト」の完成予想図(出所:パシフィコ・エナジー)
「美作武蔵メガソーラープロジェクト」の完成予想図(出所:パシフィコ・エナジー)
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 米GE(ゼネラル・エレクトリック)グループのGEエナジー・フィナンシャル・サービスは12月10日、パシフィコ・エナジー(東京都港区)が岡山県美作市に建設を進めている「美作武蔵メガソーラープロジェクト」に出資すると発表した。

 同プロジェクトは、ゴルフコースの跡地に出力42MWの太陽光パネルを設置し、出力30.2MWを電力系統に連系するメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業。2014年12月に着工し、2016年夏に商業運転を始める予定。中国電力に売電する。パシフィコ・エナジーが開発と運営を担い、パシフィコ・エナジーの親会社であるバージニア・ソーラー・グループとGEエナジー・フィナンシャル・サービスが共同で出資するパシフィコ・エナジー美作武蔵合同会社が事業会社となる。バージニア・ソーラー・グループは、米カリフォルニア州に本社を置く、石油・ガス、不動産事業を行うJamiesonグループに属す。

 このメガソーラー事業に対してはノンリコース型のプロジェクトファイナンスを組成し、三菱東京UFJ銀行と中国銀行から、総額130億円の融資を受ける。

 東洋エンジニアリングがEPC(設計・調達・施工)サービスを担当し、太陽光パネルはインリー・グリーンエナジー製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用する。

 GEエナジー・フィナンシャル・サービスが国内のメガソーラーへの出資を発表したのは、岡山県久米南町のゴルフコース跡地、同県瀬戸内市の錦海塩田跡地の案件に続いて3件目。いずれもEPCサービスは東洋エンジニアリング、プロジェクトファイナンスは三菱東京UFJ銀行が主導している。

 パシフィコ・エナジーは、GEエナジー・フィナンシャル・サービスの出資する岡山県久米南町の案件でも、開発と運営を担っている。パシフィコ・エナジーが開発を手がける案件は、久米南町と美作市の案件を合わせ、2014年には75MW分の建設が始まり、2015年はじめにはさらに149MW分の建設が開始される予定。これらを含め、300MW分の案件が進行しているという。