【ファンキー通信】消えゆく「水着美女+ビールジョッキ」ポスター

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 ビール会社のキャンペーンガールといえば、世の男性陣にとっては水着姿にビールジョッキという、定番ポスターの印象が強いことだろう。この夏の風物詩ともいえる「水着美女+ビールジョッキ」ポスターがこれから先、なくなるかもしれない。近年、各大手ビール会社がいっせいにキャンペーンガール制度を廃止・縮小しているのだ。なんともさびしい事態だが、そこにはどんな理由があるのだろうか?

 大手ビール会社のキリンビールでは2003年を最後に、キャンペーンガール制度を廃止。同社広報部によると「昔と違って各種ビールの個性や特徴が際立ってきていることもあり、それをひとくくりにキャンペーンガールの水着ポスターでPRしていくことが難しくなってきた」という。また同じく大手ビール会社のサントリーでも、2004年の安田美沙子さんを最後にキャンペーンガール制度を廃止した。

 残る大手といえばアサヒビールとサッポロビール。調べてみるとこの2社は今年もキャンペーンガールやイメージガールを継続中だ。ほっとひと安心といきたいところだが、なんとこの2社、今年からポスター用の水着撮影は行っていないという。

 アサヒビールでは「現在はビール以外にもワインや焼酎、酎ハイなど様々なお酒を販売しています。それぞれの商品をPRしていくのに、以前のような水着にビールジョッキのポスター写真は合わないと判断したため(同社広報部)」ポスター用の水着写真を廃止。

 サッポロビールでも今年からキャンペーンガール改め、イメージガールとし「ポスター用の水着撮影は行っていません。海辺でのイベント等に水着で登場することはあるけれど、それはあくまでもTPOに合わせてのこと。サッポロビールの『明るさ、元気さ、楽しさ』を水着姿だけではなく、イメージガールの小林恵美さんのキャラクターでイメージさせるようにしたい(同社広報部)」という見解だ。

 ビールブランドの細分化や商品の多様化によって、水着でビールジョッキのポスターでは、その個々の魅力が伝えきれないというわけ。もし、飲み屋でこれまでのポスターを見かけたら、かなりのプレミアものになるかも・・・!?(文/verb)