ワーテルローの戦いからうまれた「入れ歯」

入れ歯の始まり

最初の入れ歯は木、磁器、カバの牙、象牙などで作られたものであった。 しかし、高価なものは、なかなか手に入れるころができなかった。しかも、形も自然ではなく、長持ちもしなかった。

品質のいい入れ歯というのは、人間の歯を使ったものであったが、大半の歯は貧しい人や死刑囚のもので傷があったりした。又、歯一式を作るのに6週間もかかることから値段も高く、提供者も少ないのが悩みだった。

そんな時にナポレオンの戦争が終わり、歯科業界に「新しい入れ歯システム」のチャンスが訪れたのである。

(画像はイメージです) Image:By gameanna

入れ歯の大きな「改革」

ナポレオン率いるフランス軍とウエリントン率いるイギリス、オランダ、プロイセン王国の同盟軍の戦い、ワーテルローの戦いが終わると、戦場は約5万人の死体で埋まった。

死体の大半は、若く健康な兵士たちのもので、健康な歯を持っていた。戦いが終わると、 死体の略奪者が現れ、お金、宝石等の価値のある物を探し始めた。しかし、それ以外にも価値のある宝物を探していたのである。それは、死体の「歯」だった。

死体を埋める前に抜かれた歯は、イギリスの市場に入っていった。そして、これらの歯で作られた入れ歯は「Waterloo Teeth (ワーテルローの歯)」と命名されたのである。それからしばらくの間、健康な歯で作られた入れ歯のことをこう呼んでいた。

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