藤枝本町駅舎

●軽便藤枝本町駅
　大正2年（1913年）から昭和42年（1967年）まで、「軽便（けいべん）」の名で親しまれた鉄道が　
　藤枝にありました。
　藤枝本町駅の駅舎は、飽波神社の鳥居の前にあり、かつては「岡出山駅」と呼ばれていましたが、
　昭和31年に藤枝本町駅に改名されました。
　「軽便絵鉄道唱歌」4番で『乗り降り繁き岡出山』とうたわれるように利用客が多く、戦時中は藤枝町
　から出征する兵士の見送りが行われ、終戦後は食糧買い出し客であふれ、昭和20～30年代は、通勤・
　通学客でにぎわいました。
　現在、藤枝四丁目にある塗装店の作業場となっており、唯一、現存する軽便の駅舎です。
　静岡県藤枝市　藤枝郷土博物館で開催された「ドールハウスでみる　懐かしの風景展」に合わせて制作
　しました。