デジタル大辞泉
「エミュレーション」の意味・読み・例文・類語
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出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
エミュレーション
emulation
コンピューターの用語。他の計算機の機械語命令をマイクロプログラムによって解釈実行することをいう。この技法はいわゆる第三世代の計算機が作られたとき,それ以前の計算機で実行されていたプログラムを新しい機械でも実行できるようにするために開発された。さらにこの概念を拡張して,機械語の命令セットを決めないで,自由に命令セットを定義して応用に適した機械語の体系を作る考え方もあり,これを汎用エミュレーターと呼ぶ。この機能は高級言語マシンを構成しようとする場合などには便利である。しかし,一般にはエミュレーションの場合は,専用アーキテクチャーの機械に比べて実行速度が低下することが欠点である。
執筆者:斉藤 忠夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
エミュレーション
特定のコンピューターやOS向けに開発されたプログラムを、異なる環境のコンピューターで使うこと。一般的には、OSなどが異なる環境では、プログラムを共用できない。プログラムを異なる環境で動かしたいときは、プログラムの一部やすべてを書き換えてつくり直す必要があり、これを移植という。エミュレーションでは、基本的にはプログラムを書き換えずに、エミュレーターというソフトウェアを介して、疑似的に別のコンピューターの環境を作り出すことで、プログラムを動作させる。1台のコンピューターに複数のPCの仮想環境を作り出すソフトウェアをPCエミュレーター、または仮想化ソフトという。仮想化ソフト上では、PC環境そのものがエミュレートされるので、OSはエミュレーションではなく、OSをそのままインストールして実行できる。インテル社製のCPUを搭載するMacには、「Boot Camp」という仮想化ソフトが付属しており、Mac OSとWindowsを両方インストールして利用できる。仮想化ソフトには、「VMware」、「VirtualBox」「Parallels」などがある。
出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
エミュレーション
emulation
マイクロプログラム方式のコンピュータで,他のコンピュータの命令をマイクロプログラムで実現し,他のコンピュータ用に作られたプログラムをすべてそのままそのコンピュータのうえで実行させることをいう。新しいコンピュータを開発するに際してあらかじめソフトウエアを整備しようとするときや,古いコンピュータで使われていたプログラムを新しくつくったコンピュータでそのまま利用したいというときなどに行われる。これに対してシミュレーションは,一般にシステムの動作を一般のプログラム言語によって記述し,模擬することをいう。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
エミュレーション
パソコン上でゲーム機や携帯電話用のソフトを動かしたりするのに使う技術です。「マネをさせること」を意味する言葉で、別のハードウエアをマネするソフトを使い、そのハードウエア用に作られたソフトや周辺機器を使えるようにします。必ずしも完璧にマネできるわけではないので、ソフトがうまく動作しないこともあります。
⇨ハードウエア
出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本」パソコンで困ったときに開く本について 情報