シャープ、国内事業所と営業拠点に1500億円の根抵当権

[東京 6日 ロイター] シャープ<6753.T>は6日、国内のほぼ全ての事業所と営業拠点の土地と建物に対し、追加融資の担保として、主要取引銀行のみずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行が計1500億円の根抵当権を設定したことを明らかにした。
みずほCBに750億円、三菱東京UFJ銀に750億円ずつ8月31日付で設定。対象は、本社ビル(大阪府阿倍野区)のほか、液晶パネル製造拠点の堺工場(大阪府堺市)、亀山工場(三重県亀山市)など主力工場を含む。
このほか、中小型液晶の多気工場(三重県多気町)と天理工場(奈良県天理市)、AV機器組立の矢板工場(栃木県矢板市)と大和郡山工場(奈良県大和郡山市)、太陽電池の葛城工場(奈良県葛城市)、白物家電の八尾工場(大阪府八尾市)、携帯電話の東広島工場(広島県東広島市)、電子デバイスの福山工場(広島県福山市)と三原工場(広島県三原市)――を含む国内製造拠点のすべての土地と建物。
営業拠点の集約化を進めている東京地区では、千葉県の幕張ビル(美浜区)も担保の対象。一方で、市ヶ谷ビル(東京都新宿区)は売却予定のため担保として差し入れていないが、土地の流動化を検討している堺工場には設定した。さらに、全国に広がる営業所についても、自社で保有する土地や建物の場合は、ほとんどすべてを担保として差し入れたという。
すでにシャープは8月28日付で、保有するパイオニア<6773.T>株とネオス<3627.T>株をみずほCBと三菱東京UFJ銀に担保として拠出。両行は8月末、有担保で1500億円の融資枠を設定した。
(ロイターニュース 村井令二;編集 田中志保)
*内容を追加して再送します。

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