ビデオ共有サイトYouTube、800万ドルの資金を調達

文:Candace Lombardi(Staff Writer)
翻訳校正:尾本香里(編集部)
2006年04月07日 12時12分

 若者だけでなく、インターネット関連企業幹部からも注目されているYouTubeが、Sequoia Capitalから800万ドルの資金を調達した。

 YouTubeは、ユーザーがオリジナルのビデオクリップをアップロードし、公開することができるビデオ共有サイト。同サイトは2005年初頭の開設以来、10代から20代の若者の間で認知度を高めてきた。YouTubeは、先月カリフォルニア州で開催されたDigital Hollywood Conferenceでも注目を浴びた

 ユーザーは、リアリティショー(バラエティ色のあるものからドキュメンタリーまで、基本的に事実に基づいて構成されるテレビ番組)や、ウェブカムに向かってひたすら話し続ける独白ものなどの作品をサイトにアップロードし、そのヒット数を見ながら、人気ぶりをチェックすることができる。

 YouTubeがSequoia Capitalから再出資を受けたことは、同社が高い潜在能力を有していることの裏付けでもある。Sequoiaは、Yahoo、Google、Cisco Systems、Oracleの創業者らの協力を得ながら事業を展開してきた。

 YouTubeは第1次資金調達を行った2005年11月に、Sequoiaから350万ドルの出資を受けた。YouTubeは広告収益モデルに基づいたビジネスを展開しており、世界展開を見据えてインフラの補強や営業開発を計画している。

 2月には、NBC Universalの「Saturday Night Live」が同社サイトにアップロードされ、物議を醸したが、同社では現在、サイトの成長速度にあわせて、いかに不正コンテンツを監視していくかを検討中だ。

 YouTubeの試算によると、同サイトでは毎日3500万本以上のビデオクリップが視聴されているという。YouTubeは、サイトの監視を怠れば、訴訟問題に巻き込まれる可能性さえある。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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