人魚亭異聞 無法街の素浪人

1:1976年4月28日:駅馬車暁の襲撃

1867年に東京-横浜間の駅馬車が出来、その後に日本人経営の成駒屋が作られ鉄道開通の明治5年まで利益を上げ、横浜は当時は日本最大の貿易港だが野望の多い無法街だった。
なんでもやの平助(大村崑)が人魚亭のマダム・北小路冴子(小川真由美)の写真を撮り、馬車乗り・荒助(谷村昌彦)が娘・お浅(津山登志子)といる三吉(尾藤イサオ)を銃で脅し写真の邪魔をすると、ミスターの旦那(三船敏郎)が助け、尾崎紋十郎(成田三樹夫)が見ていた、人魚亭で千鳥玄之進(若林豪)が旦那に声を掛け、お美代(南麻衣子)とお加代(川口裕子)らが平助の水中舞踊団開幕を聞き、陸軍少将・相良(山形勲)がマダム・冴子に話し山口屋良右衛門(織本順吉)が取りなし、増田(生井健夫)が怒るが玄之進が止めた。
平助が仕事を終え旦那に山口屋が何か企むと言い、山口屋が相良に駅馬車会社を減らし鉄道を通さぬ相談をしお千代(山内えみこ)が聞いて玄之進に教え、ちんぴら譲次(夏夕介)が拳銃を欲しがる三吉に旦那が外国帰りと言い、玄之進が貸し練習し紋十郎が口出し勝負すると冴子が止め、荒助が事故死し下岡蓮杖(南州太郎)が三吉を馬車乗りにし、玄之進が細工を下岡に教え、紋十郎が山口屋に見抜かれお千代を聞かれたと狙い、玄之進が旦那に話すと乗っ取りと考え、田口新之助(吉田友紀)が冴子と揉めると父(林寬一)と母(小海とよ子)が止めて駅馬車に乗った。
三吉の駅馬車を紋十郎らが襲い乗客らを皆殺したが新之助が生き残り譲次が言いふらし、下岡が陸軍役人から弁償を要求され、旦那が証人の新之助を殺しに来ると玄之進らに告げ、玄之進が山口屋に行き相良らを襲うと紋十郎に気絶させられ、山口屋の手下と紋十郎が人魚亭を襲うと旦那が待ち受け山口屋と相良らを殺し、紋十郎を一騎討ちで斬り殺し、相良と増田が逃げるが旦那が玄之進を助け山口屋を証人に捕らえ、旦那が相良と増田を馬で追い殺した。


脚本:池田一朗
監督:村山三男

2:5月5日:霧の夜 蝶は死ぬ

北小路冴子(小川真由美)がミスターの旦那(三船敏郎)に水を望むが譲次(夏夕介)が水不足と告げ、千鳥玄之進(若林豪)が横浜の泣き所と述べ、冴子は人魚亭が営業出来ないと言い、旦那は水不足が怪しいと考え、親爺が水を運ぶと藤蔵(藤岡重慶)一家が奪い、旦那と玄之進が止めた。
旦那が冴子に水道を引けと言うが、譲次やお美代(南麻衣子)とお加代(川口裕子)に難しいと告げ、賭場で玄之進がお蝶(安田道代)に声を掛けられ藤蔵に行き、藤蔵は港屋伊蔵(須賀不二男)とビル(ロルフ・ジェサー)らと仕切り三蔵(石橋蓮司)が文句を言い、お蝶が玄之進を売り込み、お蝶が玄之進に狙いが水で新政府に脅す狙いで兄弟は港を支配する狙いと告げ、半次(沖田駿一)は7年前の事は答えず、親爺がお蝶に港屋の娘と似ていると声を掛け、半次はお蝶に殺されいた冴子を殺したと指さし、藤蔵一味から川に逃げた。
旦那は港屋を潰せと言い、玄之進は証拠を7年前の記録を探し皆殺し同然で犯人は捕らわれず今の港屋とは繋がり不明で、伊蔵は7年前にトランプに負け港屋幸兵衛(山田禅二)一家を殺したが生き残りがトランプを残したと冴子を殺す相談を藤蔵と三蔵とした。
人魚亭でお千代(山内えみこ)が歌い、三蔵が乗り込みお蝶が話しかけ殺し、旦那が匿い逃がし親爺から娘・お千恵(戸川京子)だけ命を取り留めたが行方不明と聞き、お蝶が藤蔵に勝負を挑み刀傷を見せ殺したが撃たれ、玄之進が見て藤蔵一味からお蝶と逃れヘボン先生(オスマン・ユセフ)が見るが出血が多く死に、旦那と玄之進が人魚亭を襲う伊蔵一味と藤蔵一味とビルらを殺した。


脚本:大野靖子
監督:佐藤肇

3:5月12日:一発勝負 殺しの切り札

横浜東京に電信が引かれ、北小路冴子(小川真由美)が電信場所に行くと線が切られ中止になり、ミスターの旦那(三船敏郎)が切れた場所で男を見つけ魚住伝八郎(岸田森)が斬り警察の客分と言い、千鳥玄之進(若林豪)が見物客を人魚亭に入れ平助(大村崑)が水中舞踊を見せ、お園(宇津宮雅代)に言い寄ろうとするが玄之進がいかさまで止め、幕府は遊郭を開きお園は五稜郭の生き残りの罪人・藤島喬之助(原口剛)を見て玄之進に牢破りを頼みねんきを延ばし金を作ると言った。
玄之進は旦那に相談し、譲次(夏夕介)の知らせで玄之進は役人(灰地順・加藤新二)を痛めるが冴子とおけい(赤木宣子)の邪魔で牢に入れられ、藤島にやすりを渡し、冴子が玄之進を引取に来ると魚住が牢を破り藤島を奪い去り、玄之進と旦那は電信局の役人が質入れした器具を見て、旦那がお園を見つけた。
お園は牢破りは否定し藤島は夫と伝え自分を見た筈と遊郭に帰ろうとし、藤島は魚住から化学の知識を借りたいとニトロで金庫破りを頼み、藤島は分け前と手付けを求め妻の女郎を買い戻しに行き、玄之進が会い人魚亭に誘うと金を渡し仕事があると告げた。
旦那と玄之進はお園から藤島が爆薬に詳しいと聞き、お園は平助から陸蒸気の工事事務所の金庫を聞き、藤島が爆薬を仕掛けるとお園が来て止めるが魚住がお園を撃ち金庫を破壊し藤島を撃ち殺し、旦那と玄之進は偽電信を送り受けた役人が魚住に知らせ、金を運ぶ一味を旦那と玄之進が襲い殺した。


脚本:大野靖子
監督:原田隆司

4:5月19日:横浜どんたく 人魚の館

人魚亭のマダム・北小路冴子(小川真由美)が自転車で転び平助(大村崑)がミスターの旦那(三船敏郎)に話し、冴子がどぶに落ちおけい(赤木宣子)と千鳥玄之進(若林豪)に稽古を指示した。
玄之進が添島満(根上淳)の予約を聞き、旦那がホフナー(デビッド・ジャクソン)のお雪(麻田ルミ)への手紙を代筆し、添島が来て言い争い、駆者(草下虎之助)が添島を乗せ去ると村野信吾(米倉斉加年)とおちさ(吉田美由紀)が添島が会おうとした。
人魚亭で冴子が添島からリチャードソン(ストロング・エリマート)を紹介され、ホフナーが心配と話し、お千代(山内えみこ)が歌いショーが始まりちんぴら譲次(夏夕介)が平助を手伝い明日はどんたくで役所は休みと言った。
ホフナーが玄之進に手紙を渡し、添島が知りホフナーが襲われ、冴子とおちさが店で旦那と会い、添島が村野と会いポリス(柿木恵至)が異人殺しを探しに来て誤魔化し新しい攘夷だと言い仲間に引き入れ明日の計画を告げた。
村野が旦那に若い頃の理想を話し、どんたくとは日曜で玄之進が輸入品が偽と言い、旦那はお雪からホフナーが殺された理由を聞きリチャードソンを知り、譲次があくどいと言い旦那が儲け商売と言い、玄之進が添島らに捕らわれ、村野が荷の偽りを知り佐久間(五味龍太郎)が堪助(日野道夫)とお雪を斬り、旦那は荷の砂を海に捨てたと言った。
村野が添島に不正を責め、リチャードソンが銃で皆を撃ち、村野が添島に騙されたと人魚亭に戻り死に、冴子が添島とリチャードソンの2人を呼び出し旦那と玄之進が殺した。


脚本:大野靖子
監督:村山三男

5:5月26日:偽りの報酬

郵便馬車強盗が頻発し、石崎信吾(浜田晃)らが襲い駿河屋清五郎(太刀川寛)が指示し、千鳥玄之進(若林豪)や郵便役人・池野庄介(酒井修)やみわ(大関優子)が現場に駆けつけ、ミスターの旦那(三船敏郎)に告げた。
酒巻与一郎(大木実)と駿河屋が話しみわが聞き、人魚亭でお美代(南麻衣子)とお加代(川口裕子)が働き玄之進が旦那に話し、マダム・北小路冴子(小川真由美)が酒巻とみわをもてなすと、石崎らが来て暴れ玄之進が止めた。
冴子がみわを人魚亭で預かり、駿河屋が石崎らを責め、玄之進と駿河屋が撃ちあい、旦那がみわの世話をし平助(大村崑)を追いだし、駿河屋が殺され酒巻が玄之進に心当たりを告げ過去と噂を話し、みわを池野が訪ねると、石崎らが襲った。
旦那は玄之進を狙ったと酒巻を疑い、玄之進が囮になるが刺客・本田(吉中正一)が殺され、みわは旦那に酒巻が恩人と言い、池野がみわに酒巻に反対されたと言うが追い返し冴子が慰めた。
旦那は玄之進に酒巻が池野を利用したと言い、仲間を始末していると考え、譲次(夏夕介)が去るみわを止め、酒巻は池野を呼び出し石崎と山下(高橋義治)が来て分け前を求めるが、2人を殺し政府でのし上がると言い、玄之進は池野が撃たれるのを目撃しみわに話し、旦那とみわを連れた玄之進は酒巻に会い旦那が斬り殺した。


脚本:大工原正泰
監督:原田隆司

6:6月2日:横浜コネクション

人魚亭で貿易商・エドワード・サイモン(トニー・セテラ)が北小路冴子(小川真由美)にフェンシングを教え、飛んだ真剣から千鳥玄之進(若林豪)が逃れ疑い、平助(大村崑)が集金から帰り冴子が偽金と言い玄之進に手紙を渡した。
ミスターの旦那(三船敏郎)と譲次(夏夕介)は稲妻の佐兵衛(植村謙二郎)から偽金は銀目の勘助(永谷悟一)の仕業と聞き、玄之進は香月隼人(藤巻潤)に会い偽金が新政府が命取りと聞き、玄之進は見過ごすと綾(佐野厚子)に申し訳ないと言い、香月が証人を見つけるが撃たれ川に落ちた。
人魚亭でお千代(山内えみこ)が歌い、冴子が旦那に玄之進が追い込む理由を話すと綾が来て、玄之進が香月の遺体が見つからないと告げ、三上左内(片岡五郎)が玄之進と会いサイモンが話しかけると偽金作りの黒幕の可能性を聞いた。
おけい(赤木宣子)が平助にショーの準備を急がせ、サイモンが五島屋久兵衛(戸上城太郎)を連れて来て、ショーが始まると三上の死体があり玄之進に旦那が狙われると言い、綾と玄之進が香月を見かけ鉄砲屋の親爺(幸田宗丸)を脅すと殴られ、綾も気絶させられた。
冴子と旦那が綾と玄之進が行方不明と知り、佐兵衛に鉄砲屋を聞き旦那と譲次が乗り込み地下室を見つけ勘助の遺体を見つけたが襲われ、綾と玄之進は閉じ込められた部屋で偽金を見つけたが香月が現れ狂言で偽金作りを仕切り玄之進を仲間に誘うと、サイモンが殺し合いを命じ、香月を止める綾が撃たれた。
玄之進にサイモンと五島屋と香月が向かい合い、旦那が来て斬り殺し、玄之進が香月を撃った。


脚本:大野靖子
監督:吉川一義

7:6月9日:21発目の礼砲

戊辰戦争は終わり敗者は追われ、東京で恩地平太郎(本郷功次郎)が家族の行方を探し街角で、妹・おしの(伊藤めぐみ)を見つけ敗者の悲哀を語り新政府を爆発物で狙った。
平太郎とおしのは外崎(上野山功一)と栗山(田口計)が掏摸・吉三(江幡高志)から掏られ斬り油断大敵と言われるが、ミスターの旦那(三船敏郎)が弁償金を求め平太郎が応じ、本宮(伊達三郎)が目撃した。
人魚亭のマダム・北小路冴子(小川真由美)が水中舞を紹介し、お千代(山内えみこ)が譲次(夏夕介)にポンプを操作させ、千鳥玄之進(若林豪)が平助(大村崑)を使うと苦情を言う冴子を諫め、旦那は金座破りの平太郎の写真を見た。
平太郎ら一行が旦那を訪ね同志を勧め横浜の独立を目指し、本宮が目をつけ、栗山は平太郎は革命までと言い、平太郎はミゲル(オブライエン)に襲われ殺し罠で追われ、旦那が平太郎とおしのを匿い助松(早川研吉)が証人で本宮が来るが旦那は当てにならないと追いホテルに送った。
平太郎らは火薬庫爆破の為に傍の長屋爆破を練り、本宮に見つかるが吉三と妻・お貞(五月晴子)と子・健吉(堀田秀康)が声をかけ、玄之進は外国の王室が来て新政府高官が揃うと知り、おしのは長屋爆破を止めるが平太郎は全てを賭けると答えた。
前日に栗山が長屋住人を助け様とするおしのを斬り玄之進が旦那に運ぶが危篤で、吉三が外崎らに斬られ、栗山が平太郎におしのが警察に捕らわれたと言い、おしのが気づき吉三の長屋を助けてと言い死に、玄之進は外崎らの襲撃を止め、旦那はためらう平太郎におしのが栗山に斬られたと言い襲撃を止めた。


脚本:池田一朗
監督:村山三男

8:6月16日:三匹の流れ者

馬車所に黒沼大介(睦五郎)と黒沼伝次郎(勝部演之)と黒沼庄之助(遠藤征慈)が降り立ち、お光(伊藤つかさ)の小鳥を撃つとミスターの旦那(三船敏郎)が諫めると千鳥玄之進(若林豪)の居場所を聞き、仙太(塚田末人)に聞き人魚亭を知り譲次(夏夕介)がポンプを動かしマダム・北小路冴子(小川真由美)を黒沼3人が来て暴れると旦那が止めた。
黒沼3人が人魚亭に泊まり馬車を見張り、旦那がお光とヘボン先生(オスマン・ユセフ)へ行き診て貰い喜助(橋本仙三)とおかつ(野口ふみえ)に心臓が悪いと伝え、譲次が馭者(柿木恵至)を止め玄之進に黒沼3人が待ち伏せると伝え、3人から裏切ったと言われるが黒沼こずえ(奈三恭子)の言葉を思い出し撃たずに逃げた。
譲次が冴子に知らせるが旦那は相手にせず、玄之進はお光といるおかつに頼みお光が旦那に伝え、倉庫で玄之進が旦那に維新に遅れた佐賀藩主で大久保利通暗殺を謀り玄之進と妹・こずえが反対し縺れて、玄之進がこずえを斬り密告を疑われたと言った。
お千代(山内えみこ)が歌い人魚ショーが行われ、黒沼3人が意見が食い違い大介が出かけ、庄之助が旦那を狙い、大介が喜助にお光を東京の医師に連れると金で誘いおかつから場所を聞き出し倉庫に行くが見つからずお光の家に立て籠もり、譲次が玄之進に知らせお光が発作を起こし死に旦那が黒沼3人の相手になり玄之進と共に斬り殺した。


脚本:山崎厳
監督:村山三男

9:6月23日:廃墟のめぐり逢い

宇佐孫兵衛(三井弘次)が廃墟の床で宝を見つけ十字架を取り出し、フランク伊助(瑳川哲朗)が山口屋庄九郎(高城淳一)に高い石油ランプの値段を言い日本でも石油が取れると持ち掛け、孫兵衛に口どめした。
千鳥玄之進(若林豪)とモナリザの絵を持つ平助(大村崑)にポリス(戸塚孝)がキリシタンの絵だと言い、譲次(夏夕介)が掏摸とマリ(浅野真弓)を追うと服を脱ぎ始め止め、マリがお甲(薗千雅子)に掏ったものを処分すると孫兵衛が十字架の処分に来た。
人魚亭のマダム・北小路冴子(小川真由美)がミスターの旦那(三船敏郎)にお甲から買った十字架を見せ、マリがポンプを押す平助に来て、冴子が山口屋からフランクを紹介され十字架を見せマリも見た。
旦那が平助に泥棒が次々来ると言い、マリに他は仲間かと聞き、山口屋一味が玄之進と冴子を襲い十字架と冴子を持ちだそうとし玄之進と旦那が防ぎ、マリは十字架は自分のものと言い村人が殺されたと千草村に旦那と玄之進を連れ村から出ていた兄を思い出した。
フランクが山口屋に十字架を聞くと自分の物と答え、子分(大宮幸悦)から山口屋の伯父にそっくりの男と聞きひき殺し、旦那はフランクに妹・マリが生きていると言った。
譲次に聞いたマリが山口屋に千草村の事を話し、フランクが否定し帰そうとするが山口屋が殺せと命じ罠にかけ撃ち宝の隠し場所を言い、マリを逃がすが譲次に伝えマリが撃たれ殺され、旦那の指示で平助が千草村から石油が出たと言いふらし、山口屋が先に掘ると旦那と玄之進が待ち伏せ一味を斬り殺した。


脚本:大野靖子
監督:森谷司郎

10:6月30日:一匹狼の歌

清三(平泉征)がらが利権争いで街を荒らし竜吉(目黒祐樹)が止めたが殴られ、弥兵衛(今福正雄)とおしの(津山登志子)が文句を言うが海鳴り一家だと出て行けと言い、人魚亭で涌井玉次郎(木村元)が賽の技を見せるが千鳥玄之進(若林豪)は出て行けと言うと清三が暴れると殴り、ミスターの旦那(三船敏郎)も賽の技を見せ追いだした。
おしのが怪我の竜吉を人魚亭の譲次(夏夕介)らに連れ、玄之進と旦那は弥兵衛に行き清三の後に黒幕がいると言い、警官・川島庄吾(小松方正)がまかせろと言い、平助(大村崑)がぼやき、海鳴り一家が暴れると川島が街人を捕まえ連れ、玄之進と旦那がおしのに様子を見ると言うと竜吉が助けに来て旦那が屋内販売を語った。
弥兵衛は竜吉を嫌い、人魚亭でおりん(水上竜子)が天神徳兵衛(富田仲次郎)にマダムになりたいと言い、玄之進が川島を尾行すると清三らの酒場に行き追いだし、玄之進は旦那に川島以外に黒幕がいると言い、川島と涌井が天神と会い玄之進殺害を話した。
涌井が旦那に賽の勝負を要求すると弥兵衛が市場の権利を賭けて行い、旦那と弥兵衛がいかさまを見抜き涌井を追いだし、弥兵衛が竜吉のいうデパートを旦那に話し堅気になれるか相談し、涌井と清三らが弥兵衛を襲い竜吉が助け殴り込もうとするが皆が反対した。
玄之進と旦那は天神を探し、おりんが玄之進を誘い行くと川島に撃たれ海に落ち、竜吉が天神ら3人を襲い殺され、玄之進が川島を撃ち、旦那が天神と清三らを襲うと玄之進が涌井を撃ち殺し、おしのらは市場に屋根を作り始めた。


脚本:大工原正泰
監督:田中徳三

11:7月7日:氷菓子を富士山で

虚無僧・山形一郎太(田中浩)と山形次郎太(木村元)が旅人を襲い落とした物を善太(大和田伸也)が拾いお夏(林靖子)と逃げ、新政府への反乱が書かれ埋めて隠し、横浜に駆け落ちし、善太が長五郎(掘勝之祐)から饅頭を盗み、ミスターの旦那(三船敏郎)と千鳥玄之進(若林豪)に捕まり、人魚亭のマダム・北小路冴子(小川真由美)が金を払い、待つお夏を旦那が迎え虚無僧が尾行した。
長五郎がお夏を見て藤助(長谷川弘)に知らせ、東京の川口屋平右衛門(永井智雄)と東屋万兵衛(北原義郎)に知らせ、平助(大村崑)がこぼし旦那に善太とお夏が挨拶すると虚無僧との関わりを聞かれ八王子で会ったと言い、川口屋が来て藤助と東屋にお夏の縁談が大切と言い、空手達人・鉄心(千波丈太郎)を連れ、人魚亭で善太がポンプを押し、川口屋が冴子にお夏を帰せと求め言い合いになり、玄之進と旦那が鉄心らを追いだした。
川口屋は善太に3月で1人前にならないとお夏を連れて帰ると告げて東京に戻り、平助と善太は儲かる商売を探し、譲次(夏夕介)が店を探し平助やお美代(南麻衣子)とお加代(川口裕子)らが準備をし、東屋と虚無僧が別々に見張った。
外人が冴子に氷菓子=アイスクリームを求めるが無く、旦那が善太に氷菓子を勧め富士山に氷を取りに行き、鉄心が邪魔すると旦那を襲い斬られ死に、氷を運ぶ善太と譲次を東屋一味が襲うが玄之進が助け東屋と藤助を撃ち殺し、氷菓子が成功し川口屋も認め人魚亭で祝言を行うと、虚無僧・山形兄弟が来るが旦那が待ち伏せ斬り殺した。


脚本:池田一朗
監督:村山三男

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