日本内科学会雑誌
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III. 貧血の診断と治療
2. 巨赤芽球性貧血
松田 晃
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2006 年 95 巻 10 号 p. 2010-2015

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抄録

巨赤芽球性貧血は巨赤芽球の出現を伴う造血異常による貧血群であり, ビタミンB12または葉酸の欠乏によるものがその代表である. 悪性貧血は胃粘膜の萎縮と内因子の分泌欠如あるいは低下により生じるビタミンB12吸収障害性の巨赤芽球性貧血である. 注意すべきビタミンB12欠乏症の原因としてHelicobacter pylori 感染, プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカーの長期投与が挙げられる.

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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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