囲碁ニッポン、なるかジャイキリ 中国・杭州アジア大会で中韓に挑む

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大出公二
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 かつての囲碁最強国・日本が、復権をかけて今月24~10月3日、中国・杭州アジア大会に参戦する。日本、中国、韓国、台湾の4チームが突出した実力を有し、事実上の世界一決定戦となる。今世紀に入り中韓に大きく水をあけられた日本は、国内人気の低迷打破に向けてジャイアントキリング(大番狂わせ)を期す。

 囲碁は頭脳スポーツとして競技種目に採用された。男子個人(各チーム2人まで)、男子団体(同5人)、女子団体(同3人)が行われ、日中韓台に香港、マカオ、マレーシアシンガポール、タイ、モンゴルを加えた10カ国・地域から男子54人、女子31人がエントリーしている。

 囲碁のアジア大会採用は2010年の中国・広州アジア大会に次いで2回目。広州では韓国が三つの金メダルを独占した。中国が銀メダル三つ、日本は男子団体の銅メダル一つに終わった。

 今大会でもっとも期待を集めるのが女子団体だ。本戦トーナメントに進む予選上位の4チームは、日中韓台の可能性が極めて高い。下馬評では、昨年の男女競合の世界メジャー「三星杯」で史上初の女子ファイナリストになった崔精(チェジョン)九段を擁する韓国が本命とされている。だが日本棋院の小林覚理事長は「日本の金も十分にありうる」と言う。

 強気の根拠には、日本女子の…

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