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【政治家の隠れ家はここだ】「加藤の乱」から8年…大物政治家が和解した料亭 (1/2ページ)

2008.6.28 16:16
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有栖川清水(東京都港区南麻布)

 東京メトロ広尾駅から有栖川宮(ありすがわのみや)記念公園の木立を横目でながめながら坂道を登ると、寺社や各国大使館が立ち並ぶ閑静な住宅街となる。横道に入り、フィンランド大使館の手前に、この料亭がある。「グランドプリンスホテル赤坂」(旧赤坂プリンスホテル)の直営店で、政治家の利用も多い。

 6月9日に、自民党の森喜朗元首相と加藤紘一元幹事長の和解の舞台となったのは、この店だ。

 加藤氏は平成12年秋に、野党提出の内閣不信任決議案に賛成することによって当時の森内閣を倒そうとした。いわゆる「加藤の乱」である。小泉純一郎元首相や野中広務元幹事長のほか、現在は自民党を離党している亀井静香・国民新党代表代行らが森内閣援護に回り、加藤氏への賛同者を切り崩して、乱を鎮圧。倒閣計画は失敗に終わり、森、加藤両氏の間には深刻な亀裂が残った。

 両氏の和解の伏線は、今年5月8日に開かれた、「終身刑」創設を目指す超党派議連「量刑制度を考える超党派の会」の準備会合で、両氏が顔を合わせた際の会話にあった。森氏は加藤氏に「文芸春秋5月号を読みましたか。いい記事なので、ぜひ読んでください」と声をかけたという。その号には、起訴休職外務事務官の佐藤優氏の手記が掲載されており、加藤の乱の際に外遊中の森氏が佐藤氏に対して対露外交に関し、「おれはもうダメかもしれないが、加藤政権になってもおれを支えるのと同じ気持ちで加藤を支えてくれ」と頭を下げたエピソードが紹介されている。これを読んだ加藤氏が森氏に電話をかけて、両氏のわだかまりが一気に氷解。青木幹雄前参院議員会長や山崎拓元副総裁らが仲介役となって、この夜の「手打ち式」に漕ぎ着けた。

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