阪神・大竹耕太郎は「砂漠の草」? 監督の600勝に花添える5勝目

大坂尚子
[PR]

(13日、プロ野球 阪神タイガース7―2横浜DeNAベイスターズ)

 雨で足場の悪いマウンドでも、阪神の大竹耕太郎は制球力の高さが際立った。時に打者への間合いを変え、丁寧に打たせて取った。6回を被安打4で1失点。96球を要したが、与えた四球はわずかに1個だった。

 雨中の好投の裏には、自分なりの心の持ちようがあった。マイナス思考になるのではなく、自身を「砂漠の中で生えている草」に置き換えたのだという。その心は? 「植物のように水を欲していた。逆にワクワクする感じをイメージした」という。

 チームには先発左腕が手薄だった。岡田監督の要望もあり、昨オフの現役ドラフトでソフトバンクから移籍。ここまで開幕から負けなしの5連勝でリーグトップだ。「すごい。驚いている」と監督に言わしめた。

 監督通算600勝の節目の白星にもなった。大竹は「知らなかったけど(早稲田)大学も一緒なので結果的に良かった」と喜んだ。(大坂尚子)

 岡田監督(神) 同率首位に「まだまだ試合はあるから。1試合1試合の積み重ね、そういう気持ちでやる」。自身の監督通算600勝については「全然、忘れてた。(記念球は)それはいらんよな。でも500勝とか(手元に)あるかもわからんよな」と照れ笑い。

 ガゼルマン(D) 四回途中、5失点で降板。「足元が良くない中で自分なりにうまくアジャストできず、コントロールできなかったことが反省点」

 ▼岡田監督(神)が600勝 13日のDeNA7回戦の勝利で監督通算600勝(534敗40分け)に到達した。プロ野球25人目。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません