日本内科学会雑誌
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III.新興・再興感染症
2."QFT"時代の結核診療と対策―新しい結核感染診断検査を臨床にどう生かすか―
伊藤 邦彦
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キーワード: 結核, QFT, 感染診断
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2012 年 101 巻 11 号 p. 3149-3153

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抄録

現在日本ではQFT検査はほぼツベルクリン検査以外では唯一の結核感染診断検査で,その感度は80~85%,特異度は98~99%前後である.QFT登場により,接触者の臨床はかなり負担が軽減された.しかし感染診断に過ぎず感度も不十分であるため,活動性結核の診断において決めてになるような検査ではなくあくまで判断材料の一つと考えるべきである.院内感染対策での職員管理におけるQFT検査においては未解決の問題も多い.

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© 2012 一般社団法人 日本内科学会
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