高嶋政宏、渡瀬さん悼む「全て教えてくださった巨星」

　俳優・高嶋政宏（５１）は１６日、俳優・渡瀬恒彦さん（享年７２）の訃報を受け、事務所を通じてコメントを発表した。

　「山岳救助隊のドラマで１２年間、ご一緒させていただきましたが、僕にとって紛れもなく現場でどうあるべきかの全てを教えてくださった巨星でした。お前、スタッフは名前で全員、覚えろよ、とか。まだ３０歳台だった僕がそのシーンの芝居について、ああでもないこうでもないと悩んでると、“お前そんなに考えて疲れない？”と優しく言ってくれたり、かと思うと“お前どっちでやるんだ？！早く決めろ！”と叱咤してくれたり、もうホントの意味での先輩でした。数年経った頃、“あいつも色々、考えてるからよ。俺が考えたラストシーン、高嶋に、まず読ませてやってくれよ。”とプロデューサーにおっしゃったって事を知った時、なんか物凄く目頭が熱くなったのを覚えてます。とにかく厳しく優しく、現場で台本を持たない、常にそのシーンをどうやったら面白くなるかを考え続けた方でした。御冥福をお祈りいたします」とコメントした。

　高嶋は主演したテレビ東京系「北アルプス山岳救助隊・紫門一鬼」で渡瀬さんと共演していた。