プーチン与党が議席の7割占める ロシア下院選の結果確定

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モスクワ=石橋亮介
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 ロシアの中央選挙管理委員会は24日、下院選(定数450)の最終集計の結果、プーチン政権の与党「統一ロシア」が324議席を獲得したと発表した。現有議席から10議席減ったが、単独で憲法改正の可能な3分の2以上を確保した。

 投票率は51・72%で、2016年の前回を約4ポイント上回った。政府の年金政策などを批判した共産党が、14議席伸ばして57議席を獲得。左派の公正ロシアは27議席、極右の自由民主党は21議席で、昨年3月に結成された中道右派の「新しい人々」は13議席を得た。

 いずれもプーチン大統領に従順な「体制内野党」で、24年の次期大統領選に向け、内政の安定化を急ぐ政権が国政運営の基盤を固めたと言えそうだ。

 一方で、選挙前の世論調査で…

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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2021年9月27日10時35分 投稿
    【解説】

    ロシア人の選挙観は、欧米とはかなり異なります。国民の代表を議会に送り出すという意識が稀薄です。天から「悪い候補者」と「うんと悪い候補者」と「どんでもない候補者」が降ってきて、選挙ではそこから「うんと悪い候補者」と「とんでもない候補者」を排除

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