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エイベックスがプロバイダー事業を終了、有償コンテンツの提供は無料化へ

1999年5月10日
 音楽レーベルのエイベックスが運営するインターネットサービス「avex network」は、有料の会員サービス「avex online」を4月29日で終了し、インターネットプロバイダーサービスも7月をめどに終了する。

 これまで会員専用の音楽情報ページや曲の試聴サービスなどを有料で提供していたが、サービス終了に伴う移行期間をおいて、7月からはすべてのコンテンツを無料で提供する。また、チケットの先行予約販売についてもサービスの提供を10月までに中止する予定。曲の試聴サービスは、一般ユーザーと比べて有料のavex online会員の方が高音質で長時間楽しめるという特典もあったが、7月以降はこうした区別もすべて無くなる。

 また、avex networkとして提供していたインターネットプロバイダーとしてのサービスも、7月末をめどに停止する。新規会員募集は既に打ち切られており、現在の会員には接続回線を提供している「ぷらら」への移行を促す。ただし、「avexnet.or.jp」ドメインのメールアドレスは引き続き使用できる。

 有料コンテンツサービス中止について、エイベックスの松田徹マルチメディア部長代行は「今の会員数では、有料コンテンツの制作をしても見る人が少ないので、それよりは無料にして、より多くのユーザーにエイベックスのコンテンツを見てもらい、プロモーション効果を上げた方がメリットがある」と語る。7月に予定されているリニューアル後は、無料で登録できる会員制度を導入して、誰でも気軽に利用できるサイトに変えていくという。プロバイダー事業からの撤退については、「音楽のプロモーション媒体としてインターネットの比率が高まってきた。スタッフの力をそちらに集中したいので、発展的に解消したい」と説明している。

 ただし有料コンテンツサービスが完全に無くなるわけではない。アーティストの個別ページで有料のサービスを始める予定だ。具体的には第1弾として、浜崎あゆみのファンクラブを7月からインターネット限定で運営開始する。会費は月500円程度になる予定だ。(柳 竹彦)

▼avex network
http://www.avexnet.or.jp/

▼online会員サービス終了のご案内
http://www.avexnet.or.jp/support/memo/0416_2.htm

■他、日経ネットナビのインターネット関連ニュースは以下のページへ
http://netnavi.nikkeibp.co.jp/top/news/newsback.shtml
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