姫路城開かずの間公開で「姫路と武蔵」をPR
2002/08/30 朝日新聞


 世界文化遺産の国宝・姫路城で9月1日から、これまで非公開だった「開かずの間」の特別公開が始まる。吉川英治の小説「宮本武蔵」では、武蔵が姫路城の開かずの間に3年間、幽閉されたことになっており、武蔵の人形などを設置して幽閉の様子を表現する。

 来年のNHK大河ドラマで「宮本武蔵」が取り上げられるのを機に、「姫路と武蔵」をPRする試み。1日からは、姫路市書写山の書写山円教寺や書写の里・美術工芸館、同市本町の好古園でも、武蔵関連の特別公開やパネル展示などがあり、同市の4観光施設が連携して集客効果を狙う。

 市観光振興課によると、開かずの間は、天守閣の3階にあり幅3メートル、奥行き4・8メートル、高さ2・7メートルの小部屋。大正元(1912)年に始まった城の一般公開以来、一度も公開されていない。武蔵が姫路城に幽閉されたという場面は吉川英治の創作とされており、この部屋は倉庫などとして使われていたという。

 円教寺では、これまでイベント時など限って公開していた武蔵の養子、三木之助の墓を、公開する。書写の里・美術工芸館では、「姫路はりこ」の武蔵の巨大面(縦約1メートル)を展示する。

 同時に、好古園を含むこれら4施設で、「姫路と武蔵」を紹介するパネル展示や、記念写真用の武蔵とお通のパネルなどが設置される。開かずの間の公開と施設の展示は、来年5月5日まで。


【とんび岩のコメント】

 世界遺産が、作りごとと承知の上で、こういうことをするかねえ。


『新聞(西播磨)』に戻る

メールはこちらへ
tonbiiwa@yahoo.co.jp