ライフ【関西の議論】素人が創った1/23「ミニ姫路城」の感嘆すべき精緻さ、城郭研究家も絶賛…19年かけ1800万円投じた情熱が結実+(1/3ページ)(2014.8.9 12:00

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【関西の議論】
素人が創った1/23「ミニ姫路城」の感嘆すべき精緻さ、城郭研究家も絶賛…19年かけ1800万円投じた情熱が結実

2014.8.9 12:00 (1/3ページ)関西の議論
「馬小屋もちゃんと備えているんですよ」と話す“城主”の井村裕保さん=三重県伊勢市円座町

「馬小屋もちゃんと備えているんですよ」と話す“城主”の井村裕保さん=三重県伊勢市円座町

 改修工事で見学が制限されている世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)が三重県伊勢市内で堪能できる-。元会社員の男性が19年かけ、自宅庭に23分の1の大きさで再現した“ミニ姫路城”が話題になっている。本家・姫路城には現存しない西の丸の御殿などが緻密に構築され、往時の全貌を見ることができると専門家も絶賛。これまで10万人近くが訪れた人気スポットで、国内外から見学者が後を絶たない。(横山由紀子)

“城主”のこだわり

 真夏の太陽が照りつける伊勢市円座町の田園地帯に、白壁の優美な城が浮かび上がる。「ようこそ、いらっしゃいました」。男性が背丈より少し高い天守閣の前に立ち、城下を見下ろしながら出迎えてくれた。“城主”の井村裕保さん(76)だ。

 約150平方メートルの自宅庭に、平成元年から19年間、約1800万円を注ぎ込んで完成させたミニ姫路城は23分の1のスケール。その力作を見せてもらった。

 目をこらすと、白壁の御殿や小さな石を積み上げた石垣、堀、屋根瓦のしゃちほこなど、ミニサイズながら細部まで精巧にできている。小さな木々が生い茂る城内には、侍が歩き千姫が侍女たちと遊びに興じている。それらをぐるりと取り囲む回廊には、侵入した外敵を撃退する石落としや鉄砲狭間(はざま)が。

 「この穴から石を落とすと、敵にダメージをくらわすことができるんですよ」。井村さんは指先ほどの小石を落下させながら教えてくれた。小人の世界に迷い込んでしまったのではないかと錯覚してしまう。テーマパークのような興奮が味わえる。

このニュースの写真

電線や建物などの人工物がなく、本物の姫路城かと見まがう「ミニ姫路」=三重県伊勢市円座町
本物の城郭に迷い込んだかのような錯覚さえ憶える「ミニ姫路」=三重県伊勢市円座町
御殿の庭で、ひとときを過ごす千姫や侍女の人形も精巧に作られている=三重県伊勢市円座町
天下の名城が味わえる「ミニ姫路城」には、見学者が後を絶たない=三重県伊勢市円座町

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