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【関西の議論】素人が創った1/23「ミニ姫路城」の感嘆すべき精緻さ、城郭研究家も絶賛…19年かけ1800万円投じた情熱が結実
改修工事で見学が制限されている世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)が三重県伊勢市内で堪能できる-。元会社員の男性が19年かけ、自宅庭に23分の1の大きさで再現した“ミニ姫路城”が話題になっている。本家・姫路城には現存しない西の丸の御殿などが緻密に構築され、往時の全貌を見ることができると専門家も絶賛。これまで10万人近くが訪れた人気スポットで、国内外から見学者が後を絶たない。(横山由紀子)
“城主”のこだわり
真夏の太陽が照りつける伊勢市円座町の田園地帯に、白壁の優美な城が浮かび上がる。「ようこそ、いらっしゃいました」。男性が背丈より少し高い天守閣の前に立ち、城下を見下ろしながら出迎えてくれた。“城主”の井村裕保さん(76)だ。
約150平方メートルの自宅庭に、平成元年から19年間、約1800万円を注ぎ込んで完成させたミニ姫路城は23分の1のスケール。その力作を見せてもらった。
目をこらすと、白壁の御殿や小さな石を積み上げた石垣、堀、屋根瓦のしゃちほこなど、ミニサイズながら細部まで精巧にできている。小さな木々が生い茂る城内には、侍が歩き千姫が侍女たちと遊びに興じている。それらをぐるりと取り囲む回廊には、侵入した外敵を撃退する石落としや鉄砲狭間(はざま)が。
「この穴から石を落とすと、敵にダメージをくらわすことができるんですよ」。井村さんは指先ほどの小石を落下させながら教えてくれた。小人の世界に迷い込んでしまったのではないかと錯覚してしまう。テーマパークのような興奮が味わえる。
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