第一次石油危機から30年を経て、石油産業は歴史的な転換点を迎えています。一方、2030年においても石油が最も大きなシェアを持つ一次エネルギーの供給源と言われており、その背景や今後について、世界的視野から展望します。
エネルギー政策、需要の変化、税制など、我が国石油産業を取り巻く情勢について解説し、分析します。また各石油会社の現況について触れ、さらには燃料電池など、石油産業における新規事業開拓の展望についても述べます。
近代石油産業の勃興と言われている1859年の機械掘りから、国際石油産業の構造変化までを概観します。また国内においては、1888年の「有限責任日本石油会社」設立以降、石油危機、規制緩和を経て業界再編に至るまでの120年の歴史を振り返ります。
油田開発から販売まで、上流部門および下流部門について、我が国石油産業の活動の全貌を俯瞰します。またオイルサンドなどの非在来型石油資源の現状と今後について解説します。さらには、各社が注力している環境保全、防災対策について述べます。
サルファーフリー化が進み、2008年1月1日より品質規格による硫黄分が10質量ppm以下となった自動車ガソリン、およびその他各種の燃料油について解説します。また省エネルギー効果が期待される潤滑油について述べます。
現代の産業や生活に不可欠な要素である石油化学工業の原料から製品用途について述べます。また全国の約半数の家庭で使用されている液化石油ガス、ならびにエネルギー安定供給を担う石油企業が原油の上流部門開発に加えてプロジェクト開発を推進している液化天然ガスについて解説します。