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 鳥取県で2009年に起きた連続不審死事件で、男性2人に対する強盗殺人などの罪に問われた上田美由紀被告(43)を死刑とした一、二審判決が確定する。最高裁第一小法廷(小池裕裁判長)が27日、被告の上告を棄却する判決を言い渡した。

 一、二審判決によると、上田被告は09年4月と10月、借金の返済などを免れる目的で男性2人に睡眠導入剤を飲ませ、海岸や川でおぼれさせて殺害したとされる。

 被告は強盗殺人について一貫して無罪を主張。6月にあった上告審の弁論でも弁護側が「女性である被告が(殺害場所まで男性の)被害者を連れて行くことは到底不可能だ」と訴えた。検察側は「被害者を誘導しておぼれさせることは十分可能」と反論。被告と同居していた別の男性の証言などから、被告の殺害を認定した一、二審判決に「不合理な点はない」としていた。(千葉雄高)