河井元法相 亀井元建設相秘書に300万円提供認める 被告人質問

公職選挙法違反の買収の罪に問われている河井克行元法務大臣は、被告人質問で、亀井静香元建設大臣の秘書に一連の現金提供では最高額となる300万円を渡したことを認め、「私の右腕になってほしい思いに加え、案里の選挙にも力を貸してほしかった」と述べました。

元法務大臣の河井克行被告(58)は、妻の案里元参議院議員(47)が初当選したおととしの選挙をめぐって公職選挙法違反の買収の罪に問われ、被告人質問で起訴された内容の大半を認め、議員辞職願を提出しています。

被告人質問4日目の29日、元大臣は、検察の起訴内容で亀井元大臣の秘書に一連の現金提供では最高額の300万円を渡したとされていることについて認めました。
そのうえで「事務所に入っていただき、私の右腕となって手腕を発揮してもらいたいという支度金だった。長年、広島の政界で疎外感を持っていたが、1人では到底、打開できないので、政治経験があって人脈やセンスを持つ貴重な人に入ってほしかった」と述べました。

また、「できれば案里の選挙でも力を貸してほしかった。300万円は多額だが、有能な人材に対しては対価を払うべきだと思っていた」と述べました。