本誌が2003年の1年間で展開する、B'zの15周年を応援する「more B'z life」キャンペーン。その第1弾企画としてスタートしたのが「B'z
Dictionary」。ここではB'zの素晴らしい音楽がどのように制作されているのかといった事をベースに置きながら、リスナーや読者の皆さんが疑問を持っているのではないか、こんな事を知りたいと思っているのではないか……?、といったB'zに関するキーワードを調査して、辞書形式に掲載していこうと思っています。その歴史の重みからも全てをフォロー出来ないかもしれませんが、なるべく詳細に調べて行こうと思っていますので、応援宜しくお願い致します!!
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【あ】 【い】 【う】 【え】 【お】 【か】 【き】 【く】 【け】 【こ】 【さ】 【し】 【す】 【せ】 【そ】 【た】 【ち】 【つ】 【て】 【と】 【な】 【ね】 【の】 【は】 【ひ】 【ふ】 【へ】 【ほ】 【ま】 【み】 【め】 【も】 【や】 【ゆ】 【ら】 【り】 【る】 【れ】 【ろ】 【わ】 |
「ア カペラ」 「a cappella」 <伴奏を伴わない合唱の形式> |
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ライヴで、原曲とは違って一部アカペラ・ヴァージョンとして歌われている作品が存在する。 |
「足音」 「footsteps」 |
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楽曲の中に足音が入っているものが2曲ある。よーく聴かないと分からないから、耳を澄ましてチェックしてみよう!! |
「アップ・テンポ」 「up tempo」 |
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B'zのシングル作品の中で一番アップ・テンポ・ナンバーは「ギリギリchop」でテンポ235。全曲中では「HURRY
UP!」(『OFF THE LOCK』)がテンポ250で、B'z作品の中で最も速い。耳の感覚だけでは「ギリギリchop」の方が速く感じるかもしれないが、制作上のテンポ表記では「HURRY
UP!」の方が若干速くなっている。 |
「アナログ盤」 「analog record」 |
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B'zがアナログ盤を一般発売したのは、デビュー・アルバム『B'z』だけ。クラブでのみ配られていた「BAD
COMMUNICATION」も存在する。ジャケットは高級感漂う光沢のあるゴールドで、表4(裏面)には歌詞が載せられている。また最近では、稲葉のソロ・アルバム『マグマ』でもソロを記念して作られたが、メンバーと関係者を併せて500枚しか配られていない限定品。ジャケットはCDとは別カットになっており(この写真は2次プロモーション用ポスターにも使用されていた)、スクラッチ・デザインがなく、色もオリジナルより赤みが強くなった仕上がり。 |
「アミーゴこましエンジェルJr」 | ||
1991年11月に突如として現れたバンド「Z'b」(ズービ)のヴォーカリスト。同年12月4日から始まる「“IN
THE LIFE”」ツアー前の肩慣らしとして、B'zの2人とサポート3人(明石昌夫/広本葉子/田中一光)の5人によって、ちょっとした遊び心から作られたバンド。洋楽のカヴァーを中心としたセット・リストで、ライヴ・ハウス・ツアー(神戸・名古屋・大宮・札幌)が行われた。メンバー全員には源氏名が付いており、「アミーゴこましエンジェルJr」は稲葉が変身したヴォーカルの名前で、
シングル「太陽のKomachi Angel」に引っ掛けてネーミングされた。 |
「綾乃小路 幹彦」 「mikihiko ayanokozi」 |
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バンド「Z'b」のギタリスト(→Z'bの詳細は「アミーゴこましエンジェルJr」参照)。松本が変身したのが「綾乃小路
幹彦」。 |
「犬」 「dog」 |
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稲葉の愛犬オールドイングリッシュ・シープドッグ“バブ”の鳴き声は「JEALOUS DOG」(ソロ『マグマ』収録)で聴く事ができる。ちなみにこの声はブースに30分間閉じ込めて録音した中から、一番良い泣き声を選んだものだとか。現在流れている『The Ballads ~ Love & B'z ~ 』のCMスポットで稲葉がじゃれあっているゴールデンレトリバーは撮影用のタレント犬。長年飼っているペットのようになついている姿からも、彼の犬好きが伺える。 |
「イネーバー」 | ||
93年「“RUN”」ツアーで、稲葉がライヴの時にのみ変身していたキャラクター。ヅラをかぶり、メイクをして、謎の陽気なネイティヴ・アメリカンとして登場。イネーバの紹介ビデオは2パターン(ヒッチハイク編とお財布編)あった。“あ~いあ~いあ~いあい~”と会場のオーディエンスに「NATIVE
DANCE」を教えていた。 |
「インストゥルメンタル」 「instrumental」 |
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<ヴォーカルの入らない、楽器演奏のみの楽曲> |
【う】 | 「ウエスト」 「WEST」 |
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B'zがよく使用している六本木にあるスタジオの略称で、正式には「BIRDMAN WEST」という。93年7月5日に完成したこのスタジオは、その年からB'zのレコーディングではメイン・スタジオとして活用されている。 |
「WAVE-GYM」 | ||
1990年1月4日からスタートした、B'zの2人が初めてパーソナリティを担当したという伝説のラジオ・プログラム「Come on JTB B'z WAVE-GYM」(リスナーを呼んでの公開録音もあった!)。91年の春に一旦休止となったが、91年10月3日からは稲葉1人がパーソナリティを務めることになった(94年に終了)。テレビで見る無口なイメージの稲葉とは違い、このラジオでは下ネタやちょっと寒いギャグを言ったりと、まったく違った印象をリスナーに与えていた。「ZERO」のラップ部分(→ZERO参照)を稲葉自らの口によって公開された事もあり、ファンにとっては聞き逃がせない放送内容となっていた。 |
「売り上げ」 「sales」 |
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B'zのデビューからこれまでの作品(ソロ作品は除く)のトータル・セールスは8600万枚! これはもちろん日本一の記録。 |
「ultra soul」 | ||
31thシングル。「スイマーよ2001!!」 と共に、第9回世界水泳選手権大会福岡2001の公式テーマソングとなっていた。メジャーリーグで活躍している新庄選手が、バッターボックスに入る時のテーマ曲に使用していた話は有名。ライヴではオーディエンスが“ultra soul”“hey!”の部分で、両手を突き上げてジャンプするのが恒例となっている。 |
「だからその手を離して」 1stシングル。アルバム『B'z The Best“Mixture”』には、新たに録り直されたハード・ロック風ナンバーが収録されている。アルバムの中でアレンジまで変えたのはこの曲のみ。よりソリッドでテクニカルなプレイのギターに、強さと迫力が増したフェイクも効かせたヴォーカルの変化からも、10年以上の歳月を経た重みが感じられる。 ![]() |
「Chopsticks」 | ||
97年1月にリリースされた稲葉ソロ・アルバム『マグマ』のM-12。アルバム中でも異色を放つ変拍子のインストゥルメンタルは、ハード・ロックをベースにした感じでもあり、それでいてどこかの国の祭祀にでも使われそうな、国籍不明な不思議なメロディ。この作品について稲葉は当時こんなエピソードを語っていた。「始めこの曲は7拍子の変拍子の曲をやるつもりで、フレーズだけあってヴォーカルもあった曲だったんだ。パーカッションを入れたのはミキサーの野村さんのアイデア。彼がたまたまストリート・ミュージシャンを見つけて来たのね。ジャンベって太鼓持って、いつも公園で叩いたりしてる人達らしいんだけど。野村さんと二人で見に行って“ちょっと遊びに来ない?”とかなんとか言ってスタジオに誘って(笑)。出来るだけ仕事らしくならないようにして、野村さんもキーボードの小野塚君も入って、みんなで一気に叩いて録ったんだ。ジャンベを叩いてくれた二人はすごくいい奴でね。“ほんと、叩いていいんですかぁ”なんて言って楽しんでくれて、確かあの時のギャラはビールとハンバーガーだったんだけど(笑)、“ビール本当におごって貰っていいんですかぁ”なんて言われちゃって“いいよ、いいよ”って(笑)。この前“レコードになるよ”と言ったらそれだけでも喜んでくれたし、いい感じだった」(関連記事→「ジャンベ」参照)
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「TV STYLE」 | ||
シングルを中心に収録された、B'z作品のインストゥルメンタル・アルバム。通常のアーティストと違い、B'zのシングルにはインストゥルメンタルといったカラオケ・ヴァージョンが収録されていないため、このアルバムはファンはもちろん、バンドをやっている方や、カラオケでB'zの曲を歌いたい方など、多くの方達から支持されている作品。95年にリリースされた『TV STYLE II』に収録されている最新シングルが「LOVE PHANTOM」で、それ以来8年間発売されていないこのシリーズ、そろそろ手に入れたいと思っているファンも多いのではないだろうか? 『TV STYLE II』のジャケットとなっているイラストは、今年行われた「IT'S SHOWTIME!!」ツアーで巨大バボットとしても登場した(元々は「FIREBALL」ツアーで使用していたもの)。他に「Calling」の初回盤には、同イラストレーターによるメンバーのイラストがステッカーとして封入されていた。
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「Treasure」 | ||
98年9月にリリースされたベスト・アルバム第2弾『B'z The Best“Treasure”』。ベスト・アルバム第1弾『B'z The Best“Pleasure”』封入のハガキ・アンケートによって投票された上位14曲が収録されるという、ファンがプロデュースした作品。その内、「RUN」と「Pleasure'91 ~人生の快楽~」の2曲のみ、98年ヴァージョンとして当時と同じメンバーで新たにレコーディングが行われている。ジャケットは『Pleasure』のゴールドに対してシルバーとなり、裏ジャケットは『Pleasure』の“10秒後の世界”が繰り広げられた面白いものとなっていた。初回特典第1弾には100ページにも及ぶフォト・ブックが付くという豪華さでも話題になっていた(→「限定」参照) 1. 恋心(KOI-GOKORO) 2.BLOWIN' 3.ねがい 4.もう一度キスしたかった 5.TIME 6.いつかのメリークリスマス 7.Liar! Liar! 8.Pleasure'91 ~人生の快楽~ 9.MOTEL 10.Real Thing Shakes 11.ミエナイチカラ~INVISIBLE ONE~ 12.RUN 13.愛しい人よGood Night... 14.FIREBALL 15.スイマーよ!! 6.OH! GIRL 17.MOVE 18.さよならなんかは言わせない 19.孤独のRunaway 20.Wonderful Opportunity 21.YOU & I 22.だからその手を離して 23.NATIVE DANCE 24.ハピネス 25.消えない虹 <5年後の現在では、どんな順位になっているのでしょうか?!> |
「なにもないまち」 | ||
稲葉ソロ・アルバム『マグマ』のM-11。軽快なパーカッションとウッド・ベースを取り入れた、ボサノヴァ・テイストのナンバー。「LOOSE」ツアー先のホテルで最初のモチーフが浮かび、後にそれを制作していった。オクターブ上を出したサビ部分のヴォーカルやラストのボコーダー(→「ボコーダー」参照)でのヴォーカル処理など、サウンドとヴォーカル両面において稲葉の音楽的探究心が現れた1曲となっている。 |
「ねがい」 | ||
16thシングル。B.U.M(→「B.U.M」参照)を解体し、B'zが松本と稲葉の2人である事を再確認して新たなスタートを切った、B'zの歴史の中でもターニング・ポイントの1つとなる作品。ここからアレンジに松本と共に稲葉の名前がクレジットされるようになる。アレンジに参加する事によって稲葉の中にもアイデアがどんどん湧き出てくるようになり、それを単独でスタジオでまとめていく内に出来上がったのが1stソロ・アルバム『マグマ』(→「マグマ」参照)であり、「ねがい」は稲葉のソロ制作にも多大な影響を与えるキッカケとなっている。アルバム『LOOSE』にはヴァージョン違い“BUZZ!! STYLE”が収録されている。このヴァージョンは、アルバム・リリースの前に 「BUZZ!!」ツアーでひと足早く演奏されていた。アルバム制作時は、リズム隊のレコーディングを様々なミュージシャンに委ねて何度も行われた。オルガンのバッキング・パートは、稲葉のアイデアを採用。ちなみに、シングルとこのアルバム・ヴァージョン以外にも、もう1つリズム・トラックが違う未発表ヴァージョンが存在している。また、この曲からプライベート・レーベル「VERMILLION」が設立される。(→「バーミリオン」参照)
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「バックステージ・パス」 「backstage pass」 <コンサートなどで、主催者側から取材記者、カメラマン、関係者などに発行される通行証。バックステージ・パスにも種類があり、入れる場所が限られているもの、出演するミュージシャンにコンタクトできるものなどに分かれている> |
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全エリアに入れるオールエリア・パス(ACCESS ALL AREA)と、会場のみしか入れないパス(LOBBY ONLY)とがある。雑誌などが取材で訪れた場合、大抵はLOBBY ONLYのスタッフ・パスが渡される。スタッフが首からぶら下げているツアー・ロゴがデザインされているカード型のものに対して、シール型(イベンター配付のもの)になっているものを服に貼っておくというのが一般的。本誌「more B'z life」広告のVOL.101では、これまで製作されたB'zのメンバー&スタッフ用バックステージ・パスが一挙に掲載されている。
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「ビデオ・クリップ」 「video clip」 <プロモーション・ビデオとも呼ぶ。レコードの宣伝用に 制作された短編映画。1980年代に入り、アメリカの音楽専用有線 テレビであるMTVが急速に普及し、ビデオ・クリップの善し悪し がレコードの売り上げを大きく左右するようになった> |
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最新シングル「野性のENERGY」は、B'zの15周年を改めて実感させるストーリー性のある映像に仕上がっている。松本が楽器屋の店員に、稲葉が学校の先生に扮して、それぞれの日々を送っているのだが、それでもやはり音楽の夢が諦め切れずに、バンド募集のチラシを見てバンドを組んで2人が出会い、そして最後にはライヴ・ハウスのステージに立って多くのオーディエンスを前に演奏しているというもの。実際に松本は楽器屋でアルバイトをしていた事があるし、稲葉も教師を目指していたので、そのストーリーは真実味がある。夢を諦めないで前に進んで行こうといったポジティヴさが全面に出た今作を、PVの映像で観る事でより楽曲の良さが実感出来るだろう。 *B'zのビデオ・クリップに関しての詳細はVol.100の「B'z Promotion Video WORLD MAP」企画にて細かく紹介しているのでそちらをご覧下さい! |
「フィーチャー」 「feature」 <演奏の中心となるプレイヤーを設定すること。アルバムや楽曲 のクレジットにある「フィーチャリング~」とは、 ~を中心的なプレイヤーとして起用している事を示す> |
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11月26日にリリースされたばかりのTAK MATSUMOTOのソロ・プロジェクト・カヴァー・アルバム『THE HIT PARADE』で、松本は15人の女性アーティストと稲葉を含む2人の男性アーティストをフィーチャリングしている。全17曲収録されているこのアルバムはそれだけでもタップリの内容となっているが、実は全部で25曲ぐらい録音していたのだ。さらに1曲についても何人かのアーティストが歌っており、誰が一番その楽曲に合うのかといった吟味が重ねられたそうだ。原曲の良さや味を活かしつつも、各ヴォーカルのオリジナリティも打ち出している、プロデューサー・松本の耳がフルに活躍された1枚に仕上がった。
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「松本孝弘」
「takahiro matsumoto」 |
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B'zのギタリストであり、全楽曲の作曲、アレンジ、プロデュースを担当。3月27日生、大阪府豊中市出身。O型。音楽を始めたのは高校1年の時で、初めて買ったギターはグレコのレスポール「EG700」。高校2年の時にライヴ・ハウスに初出演したが、この時既にオリジナル・ナンバーを作って披露していた。20歳の頃よりプロ・ギタリストとして数多くのセッション及びライヴ・ツアーに参加。88年5月21日に初のソロ・アルバム『Thousand Wave』をリリース。88年9月21日、プロデューサーの紹介で出会った稲葉浩志をヴォーカルにB'zを結成。99年にはGibson社からシグネチャー・モデルが製作・販売されたが、ロック・ギタリストの名を冠したモデルは日本人では初で、世界で5人目となる。(関連記事→「シグネチャー・モデル」参照) |
「御堂筋ブルース」 」 | ||
松本ソロ・アルバム『華』のM-5。スタジオにミュージシャンを呼んで一発録りをやろうという事で、山木秀夫(Dr)、鈴木バカボン(B)、小野塚晃(オルガン)と、全員が同じブースに入って、パッと一発録りしたものがOKになっている。「御堂筋」とは大阪大市中心部を南北に縦貫する、大阪のメイン・ストリートの事。 |
【ゆ】 | 「雪まつり」 | |
北海道札幌市にて毎年2月に行われる「さっぽろ雪まつり」。2000年2月7日~13日に開催された第50回の雪まつりには、B'zの雪像と氷像が展示されていた。この50回目を迎えた雪まつり史上では、アーティストの像が展示されたのはB'zが初めてだった。 |
「LOVE PHANTOM」 | ||
18thシングル。95年「BUZZ」ツアーで稲葉がダイブする空中演出のアイデアがあり、当初は「VAMPIRE WOMAN」を演奏する予定だったが、面白い事が出来そうなので新しい曲を創ってみようという所から制作されたナンバー。これまでに演出が発端で書き下ろした曲はこの作品のみとなる。稲葉のダイブ・シーンは映像作品「BUZZ!! THE MOVIE」「Typoon No.15 ~」で観る事が出来る。1分以上のストリングスのイントロがシアトリカルな印象を演出し、オペラ歌手・森明美の素晴らしいソプラノが入れられた、クラシカルな空気を一層濃くした仕上がりとなった。語り部分の女性の声は宇徳敬子。そんな独特なサウンドに乗せている歌詞は、日常的でない主人公をイメージした悲しい恋の物語を綴ったそうだ。PVでは稲葉が特殊メイクを施してバンパイアに変身した姿を観る事が出来た。00年「juice」ツアーの8月9日に千葉マリンスタジアムで行われたライヴは大雨の中となったが、この「LOVE PHANTOM」のイントロの時に落雷があるという演出のようなハプニングが起こり、スポーツ新聞でも記事として掲載された。 ![]() |
「RING」 | ||
30thシングル。「juice」ツアーで28人からなるストリングス隊をバックに、リリース前に披露されたナンバー。曲自体は1年前の「今夜月の見える丘に」の頃から既にあったもの。歌詞は“鈴の音”のイメージが最初にあり、儚い距離感の象徴や消えてしまうものという、儚い感じを強くして描かれている ![]() |
「リフ」 「riff」 <古くはジャズ演奏におけるバック・グラウンドとして繰り返される短い簡単なフレーズ(バック・リフ)を指した。その後、ジャズの世界ではこの種の簡潔なフレーズをテーマ(主題)とする曲が出現し、器楽曲としてのブルーズなどのテーマの多くはリフと呼ばれ、またテーマの 変奏部分はセカンド・リフと呼ばれるようになるなど、リフの意味は 拡大されている。また、管楽器によるバック・リフに相当する効果を ギターで表現しようという意図から発展したブルーズ/ロック系のギター奏法、すなわち歪んだ音色による主に低音弦を使った単音(あるいは2音の)フレーズの繰り返しも、リフの代表例の1つといえる> |
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されているのがギター・リフとギター・ソロだろう。ギタリストが作曲するというとリフが一番に思い浮かび、それに合わせてメロディを創っていくイメージが強いが、松本は意外にもリフから曲を創る事は少なく、最新アルバム『BIG MACHINE』の「アラクレ」もデモ・テープの段階ではイントロのあのリフはなくスタジオで色々と録っている内に出来上がったと言う。こういう作曲方法について最近の取材で「あんまりギタリストっぽくないかもしれない」と自身でコメントしていた。リフを分かりやすい楽曲で説明すると「Real Thing Shakes」のイントロからずっと繰り返されているギターの印象的な音色、あれがリフであり、ミーティング前に松本がリフを思い付いて、それをアンディや稲葉、スタッフに聴かせた所から「Real Thing Shakes」は創り上げられていった。(関連記事→「Real Thing Shakes」)。ちなみに稲葉もソロ作品「灼熱の人」「Here I am!!」はリフから制作している。 |
【れ】 | 「玲」
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松本が99年「Brotherhood」ツアーから、アンプのネットやピックに入れている文字。「綺麗な音」という意味を持つ言葉で、松本が気に入って使用している。 |
【わ】 | 「Warp」 | |
アルバム『GREEN』のM-3。アルバム全曲が出来上がり、マスタリングまで行った時に、もっと疾走感のある曲を1曲創りたいという話が上がり、ラストに新たに制作したナンバー。既に稲葉が詞を先に書いていて、それに松本がメロディのストックから合うものを付けていって完成した。詞先のナンバーというのはB'zでは非常に珍しい事。 |
「Once upon a time in 横浜 ~B'z LIVE-GYM'99“Brotherhood”~」 | ||
99年8月28日、29日に横浜国際総合競技場にて7万人×2日間=14万人を動員して行われた「B'z LIVE-GYM'99“Brotherhood”」の最終公演の模様を、つなぎやカットを差し込まずにオープニングからアンコールまでの全20曲を網羅したライヴ映像。どしゃぶりの中で見せる迫真のライヴ・ステージは、その大雨さえも演出の一環にしてしまっている。ボーナス・トラックとして、98年「SURVIVE」ツアーで演奏された「スイマーよ!!」のライヴ映像も加えられている。さらにDVDには、ビデオ未収録だった松本ソロ「GO FURTHER」、稲葉ソロ「遠くまで」が追加収録! スリリングなギターの疾走感がたまらない松本のソロと、ストリングスをバックに歌い上げ、ラストにはマイクなしで7万人収容の会場中に響く圧巻のヴォーカルを披露した稲葉の姿は、ライヴ中でも印象深いコーナーとなっていた。ライヴの稲葉ソロ・コーナーが映像で見られるのはここだけなので、まさにファンにとっては貴重な作品である。 |
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