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群馬県のニュース

わたらせ渓谷鉄道 きょう全線再開 事故から19日ぶり 

更新日時:2017年6月10日(土) AM 06:00
 検査用車両の脱線事故に伴う大間々―間藤間の区間運休ついて、群馬県のわたらせ渓谷鉄道は9日、試運転で安全確認ができたとして、運転を10日に再開すると発表した。全線運転は19日ぶり。

 当初は5月25日の再開を目指していたが、緊急点検の結果、古く傷んだ枕木が大量にあることが判明。441本を交換することにし、再開までに時間がかかった。

 事故が発生した同月22日から今月9日までに普通列車460本、土日運行のトロッコ列車32本が運休し、延べ約1万人に影響が出たとしている。代行輸送のバスを利用した人は8日までに1812人に上った。

 長い区間が運休となり、沿線利用者は不便を強いられた。桐生市内で働く長女を大間々駅まで迎えに来ていた坂本俊幸さん(61)=みどり市=は「代行輸送のバスの本数が少なくて送迎が大変だった。今後は安全運行に努めてほしい」と要望した。

 水沼駅温泉センターは脱線事故後、客足が遠のき、予約をキャンセルする観光客が相次いでいる。担当者は「運転再開は本当にありがたいが、すぐに客足は戻らないのでは」と不安そうに話していた。

 わ鉄の樺沢豊社長は「事故を二度と起こさないよう、安全運行に努めたい」とコメントした。

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