母への感謝 青いカーネーションに託す 成田着の南米産

青山祥子
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 9日の「母の日」を前に、成田空港に輸入された青いカーネーションの出荷作業が千葉県芝山町で最盛期を迎えている。南米コロンビアエクアドルの農場で栽培された70万本が空輸され、全国の生花店に届けられる。

 サントリーが1995年に開発した品種で、ペチュニアなど青い花から青色色素をつくる遺伝子を採取してカーネーションの遺伝子に組み込んだ。「ムーンダスト」と名付けられ、紫を帯びた色合いで色調や花の付き方で6種類ある。

 空港近くの作業場では、箱詰めで届いた切り花の検品や梱包(こんぽう)などの作業に追われていた。店頭では1本500~600円で販売されるという。

 グループ会社のサントリーフラワーズによると、昨年の輸入量は全国的な緊急事態宣言下で生花店が休業した影響もあり、2019年より約40%減少。今年も4都府県に緊急事態宣言が出されたが、輸入量は昨年より回復し、19年比で約15%減にとどまった。花きの業界団体は注文の集中を避けようと、「今年も5月は『母の月』」と提案している。(青山祥子)

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