メディア総局長に山名氏 NHK役員人事 会長「改革の加速に寄与」

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 NHKは11日、25日付で理事の山名啓雄氏を専務理事に昇格させ、新任の専務理事1人と理事2人を任命するなどの役員人事を発表した。11日の経営委員会で人事案が同意された。山名氏は、番組制作やデジタル発信部門などを束ねるメディア総局長に就く。昨春女性では初めてメディア総局長に就いた林理恵専務理事の担当は、大阪放送局長になる。

 過去に政権との距離の近さが取りざたされ、計4期8年にわたって理事と専務理事を務めた板野裕爾(ゆうじ)専務理事や、中期経営計画の策定などの経営企画を担当した伊藤浩専務理事らは24日付で退任する。

 稲葉延雄会長は「改革の検証と発展に向けた検討作業をさらに加速させるため、協会内外の事情に精通した人材を起用する必要があると考えた。新任で登用した理事はいずれも、関連会社のトップや現場の最前線などで業務を牽引(けんいん)してきた人材で、改革の加速に寄与してくれると考えています」とのコメントを出した。

 森下俊三経営委員長は、この日の会合後の取材で、新任で専務理事になる竹村範之氏が68歳で、年齢の高さを指摘する声が一部委員から出たとした上で、「会長からは『年齢というより適材適所。改革の検証と発展の作業をやるのに最適な人を選び、結果的に少し年齢の高い人になった』という説明があり、そうかなと感じた」と話した。

 他の人事は次の通り。

 (25日付)理事(NHKグローバルメディアサービス社長)根本拓也▽理事・技師長(経営企画局特別主幹)寺田健二

 (24日付)退任(理事・技師長)児玉圭司

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