「テキサス=共和党」もう古い 人口2位の巨大州に何が

有料記事アメリカ大統領選2020

テキサス州オースティン=江渕崇
[PR]

分極社会

 米国の共和党が牙城(がじょう)としてきた、テキサス州で異変が起きている。大統領選は過去40年間にわたって共和党が勝ち続けてきたが、今回は民主党が接戦に持ち込んでいる。全米2位の人口を誇る巨大州の変化は、米政治の構図そのものも揺るがす。(テキサス州オースティン=江渕崇

 「二つの巨人が動いている」

 民主党系の団体「プログレス・テキサス」を率いる、エド・エスピノザさんはテキサス州で起きている変化の理由をこう語る。

 一つ目は、スペイン語圏出身のヒスパニック系有権者の増加だ。米国で生まれた移民の子供世代が成長し、毎年30万人が新たに選挙権を持つ。現在、テキサス州の人口の約40%がヒスパニックとなっている。

 もう一つの「巨人」は、カリ…

この記事は有料記事です。残り3414文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

アメリカ大統領選2020

アメリカ大統領選2020

共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領の2候補によって争われる11月3日のアメリカ大統領選。最新の発言や取材から、両候補の動きを追います。[もっと見る]