メンバーインタビューその3:Dr.まひるん

2018/2/22

メンバーインタビューその3:Dr.まひるん

──Dr.まひるん」って、すごく印象的な名前ですけど、自分でつけたんですよね?

 

Dr.まひるん:“Dr.”って頭が良さそうじゃないですか? 「頭がよくなりたいから“Dr.”って付けたい」って運営さんに言ったら「バカっぽい(笑)」って言われて。たしかにバカっぽい感じと頭の良い感じの両方があるのがいいなと思って付けました。

 

──出身はどこですか?

 

Dr.まひるん:東京です。すごい田舎でもないし都会でもない 普通の場所です。

 

──どんな小学校生活を送ってきたんでしょう?

 

Dr.まひるん:小学校はおとなしい感じでした。何も覚えてない(笑)。おもしろくない普通の小学生でした。

 

──習い事はしていた?

 

Dr.まひるん:幼稚園の年中から中学校1年生までヤマハ音楽教室でピアノをやっていました。最初はエレクトーンをやっていて、最後の方だけピアノの個人レッスンをしていました。だから、あまりピアノは上手じゃないです。

 

──他に熱中したものはありますか?

 

Dr.まひるん:交換日記とか楽しかったです。今でもやりたいくらい(笑)。

 

──どんなことを書いていたの?

 

Dr.まひるん:普通に日記みたいなこと。あと、4人で4コマを一コマずつ書いて漫画を完成させる遊びとかをしていました。

 

──中学校生活はどうでしたか?

 

Dr.まひるん:中学1年生の時にアイドルを好きになったんですよ。子ども向けのテレビに元Berryz工房のももち(嗣永桃子)が出ていて、めっちゃかわいいなと思って。そこからずーっとアイドルが好きです。

 

──ライヴも行ったり?

 

Dr.まひるん:友だちと一緒に握手会に行ったりしました。誰かを目的に行くっていうより、AKBの何人かでまとまってするグループ握手会でした。高橋みなみさんと握手したんですけど、かわいかったです。

 

──握手会にも行くようになって、さらにアイドルにのめり込んでいった、と。

 

Dr.まひるん:中学3年生くらいの頃にエビ中(私立恵比寿中学)を好きになって、BiSとかもそのあたりで知りました。高校生になって、さらにエビ中にハマってヲタ活するようになったんです。

 

──エビ中のどういう部分がそこまで好きだったんしょう。

 

Dr.まひるん:最初はメンバーの1人を推していたんですけど、その子と周りのメンバーの仲の良さや楽しそうな感じを見ているうちにグループ自体がすごく好きになりました。それまで、自分の中でアイドルと言えばAKBだったけど、エビ中の曲はAKBとも違う感じで、そっちの方が好きだなと思いました。

 

──ちなみに、エビ中で好きだった子って誰なんですか?

 

Dr.まひるん:柏木ひなたちゃんです。

 

──インタヴューで好きって言っていたら、いつか会えるかもしれないですよ(笑)。エビ中を追っているときには、自分もステージに立ちたいってことは思っていた?

 

Dr.まひるん:思っていたかもしれないです。楽しそうだなあと思って。中学生とか高校生の頃って、学校しか世界がないじゃないですか? 他にあるとしたらバイトくらい。私は学校以外にも世界がほしいと思っていたので、ちょっとやってみたかったです。

 

──部活はやっていたの?

 

Dr.まひるん:高校1年生の1ヶ月間くらい。友だちと軽音部に入りました。入ったのか入ってないのかわからないくらいの期間ですぐに辞めました(笑)。

 

──何の楽器をやっていたの?

 

Dr.まひるん:ベースです。

 

──僕が初めてまひるんを見たのは、ベルハー(BELLRING少女ハート)の公開オーディションだったんですけど、インパクトがあったから、すごく覚えていて。あのとき、なんでベルハーの公開オーディションに行こうと思ったの?

 

Dr.まひるん:オーディションのあった日が2016年10月だったんですけど、2016年1月2日に初めてベルハーのワンマンを観にいったんですよ。前から存在は知っていたけど観たことがなくて。なんとなくワンマンに行ったら、めちゃめちゃはまってしまって。そこからCDも全部集めて。曲も踊りもメンバーさんも好きだし、自分の好きなベルハーの曲を歌って踊りたいなと思って行きました。

 

──お客さんのいる前のオーディションだったじゃないですか? 行くのに悩んだりしなかった?

 

Dr.まひるん:しました(笑)。めちゃめちゃ迷ったけど新宿に来て。あー新宿に来てしまったな、会場に入ってしまったなー、うわー戻れないなって感じ。本当に逃げたかったけど、ここまで来たら戻れないからと思って頑張りました。

 

──あの時は何を歌ったんだっけ?

 

Dr.まひるん:「セーラ服と機関銃」を歌いました。あと、ベルハーさんの「WIDE MIND」を踊りました。

 

──人の前で初めて歌って踊るのはどういう気持ちでしたか?

 

Dr.まひるん:緊張しました。でもお客さんがいるから、グダグダにはしたくないなと思って。オーディションっていうのもあるし。

 

──残念ながら合格には至らなかったですけど、ステージに立ちたい気持ちに変わりはなかった?

 

Dr.まひるん:その後、アイドルのライヴに行くと、「ベルハーのオーディションを受けていた人じゃん」とか言われたりすることが増えて。その状態で普通のオタクをやりづらいのもあったし、半分くらい足を踏み出したから、アイドルになれるんじゃない? と思ったんですよ。だからやろうと思いました。

 

──いくつもアイドル・グループがある中で、SAKA-SAMAのオーディションを受けたきっかけは?

 

Dr.まひるん:ベルハーのオーディションを、中野ブロードウェイのイトウさんやSAKA-SAMA運営の屑山(屑男)さんとシマダ(マユミ)さんが見てくれていて。11月くらいにTRASH-UP!!主催のイベント「遅れてゴメンネ!」が神楽坂であって、そこに行く前に中野ロープウェイに行ったら、イトウさんが「あ、ベルハーオーディションの子だ」って覚えてくれていて。イトウさんもそのイベントに行ったんですけど、そこでシマダさんと屑山さんを紹介してくれたんです。そのとき、SAKA-SAMAっていうグループが始まるのを知って、ちょっと意識するようになりました。

 

──オーディションはどんな感じで行われたんですか?

 

Dr.まひるん:SAKA-SAMAも公開オーディションだったんですよ。3776さんの「3.11」を歌いました。シマダさんがベルハーのオーディションを観ていたから、「あれやって」って言われてダンスをしたり、質問コーナーで答えたりもしました。

 

──合格って言われた時はどういう気持ちだった?

 

Dr.まひるん:あ、ほんとに受かっちゃった って (笑)。

 

──すぐにこのグループでやってくんだ!っていう気持ちになった?

 

Dr.まひるん:覚悟はそんなになかったです。よくわかってない状態だったから。でも、頑張ろうとは思いました。

 

──初ステージは初々しい感じでしたけど、今振り返ってみてどうでした?

 

Dr.まひるん:やばいなーって思います(笑)。練習を2回くらいしかしていないで初ライヴだったんですよ。決まってから20日くらいの超スピード・デビューでした。

 

──前にインタヴューをしたとき、「自分の好きなものを学校で言っても伝わらないけど、いまの環境だと個性になるのが嬉しい」って言っていましたよね。音楽に限らず作品とか見たり聴いたりするのも好きなんですよね?

 

Dr.まひるん:好きです。大学生になってから映画を好きになって。大学生くらいからマインドが今の自分って感じになったんですよ。

 

──高校生くらいまでは、周りに流されていたみたいなこと?

 

Dr.まひるん:んー、さっき言った通り、アイドルはずっと好きだったんですけど、他に好きなものがなくて。高校生に比べて、大学生になると自由が増えるじゃないですか? 高校までは普通にクラスのみんなと話す感じだったから、友だちに合わせないといけないじゃないですか。でも大学に入って全然友だちがいなくたので1人で自由になったんです。より自分の好きなものを追い求められるようになって、今の自分になったのかもしれないです。

 

──まひるんが好きな映画作品の特徴とかある?

 

Dr.まひるん:2つ特徴があって。1個は綺麗なもの。映像が綺麗なものもそうだし、偏った青春というか。少女漫画的な青春じゃなくて。なんだろう難しいなあ

 

──具体的な作品でいうと?

 

Dr.まひるん:1ミリも青春じゃないんですけど、「追悼のざわめき」っていう映画があって。古い映画なんですけど、それは綺麗。もう1つの好きな系統は、おかしいもの。伏線があると思いきや、全然回収せずにぐっちゃぐちゃになって終わるみたいな。意味はなくて、変な映画が好きです。

 

──ぐちゃぐちゃな映画を具体的に挙げると?

 

Dr.まひるん:「発狂シリーズ」っていう本当に意味のわからないものを詰め込んだ映画があって、主人公も含めて出て来る人全員死んじゃったり、UFOとか、宗教とか、幽霊とか、無茶苦茶になるのがおもしろいです。

 

──ラジオも好きなんですよね?

 

Dr.まひるん:そう。この間、出待ちをしたんです。12月31日の23時半から1月1日の朝5時まで「三四郎のオールナイトニッポン」の生放送があって、それをずーっと聴いてから、朝、出待ちしに行きました。

 

──話せたの?

 

Dr.まひるん:会えたけど、ろくなことは言えませんでした(笑)。ラジオは聴いているけど、めちゃめちゃコアなお笑いファンでもないし、テレビを全部録画しているわけでもないので、当たり障りのないことを話しました(笑)。あけましておめでとうございます! って言いました。

 

──(笑)。バカリズムさんのラジオも好きって言っていたよね。

 

Dr.まひるん:あとオードリーも聴いてる。

 

──まひるんも、ラジオのパーソナリティをやりたい?

 

Dr.まひるん:やりたいんですけど、芸人さんは普通のエピソードでも絶対おもしろくしゃべれるじゃないですか? 同じことを私が体験して話しても絶対つまらないおしゃべりしかできないし、すごいなあって思います。でも、いつかラジオもやりたいです。

 

──Dr.まひるんのオールナイトニッポン!」ってタイトルコール聴いてみたいですけどね。

 

Dr.まひるん:やりたーい!

 

──ステージに立つ側になって、自分の考え方は変わりました?

 

Dr.まひるん:変わりました。毎日、自分のグループのことも、他のアイドルの人のことも、好きなアイドルのことも考えています。それによって、アイドルをやっていなかったらなかったであろう悩みも増えました。

 

──まひるんが、SAKA-SAMAで1番好きな曲を教えてください。

 

Dr.まひるん:1番新しい曲なんですけど「終わりから」っていう曲です。ドリーム・ポップなんですけど、ぽわーってしていて、歌詞の言葉もすごく綺麗なんですよ。私は2番のサビを歌っているんですけど、歌うのも楽しいです。踊りも綺麗。

 

──2月にシングルのリリース、3月には初ワンマンが控えています。2018年のSAKA-SAMAとしての目標はありますか?

 

Dr.まひるん:上手く前に進む。普通に前に進む。

 

──具体的に言うと?

 

Dr.まひるん:よく目標で「売れたい」とか言う人が多いじゃないですか? 私は売れたいって言っていい人は限られていると思っていて。意味的には売れたいと同じ方向性なのかもしれないんですけど、着実に前に進みたい。去年あまり前に進めなかったし、安定しなかったから。私的にもあまり上手く前に進めていなかったので、今年は上手く前に進みたいなと思います。

 

(聞き手:西澤裕郎)