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《皇宮警察わいせつ体質がまた発覚》那須御用邸で「男女4人の護衛官がみだらな行為」

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文春オンライン

女性護衛官が上司から胸をもまれるという“わいせつ事件”も

 皇宮警察では2002年1月に吹上護衛署(編注・警察署のこと)の女子更衣室から部下の女性護衛官の下着を盗んだとして、警部補が処分されているほか、2003年6月にはJR総武線の電車内で30代の女性会社員に痴漢をしたとして、巡査部長が処分され、2004年7月には都内のビデオ鑑賞店からアダルトビデオ(AV)10本を盗んだとして、巡査長が処分されており、ハレンチな不祥事は以前からあったのも事実だ。ただ、警察組織の中ではむしろ少ない方だという印象だった。 「実態はそうではありません。皇宮警察では2005年10月から06年6月にかけて、警察学校を出たばかりの女性護衛官が40代後半の上司から数回、胸をもまれたり、執拗にメールを送られたりするセクハラ事案があり、この上司は07年3月29日付で6カ月間の減給処分を受けています。この不祥事は、『週刊新潮』も2007年4月26日号で『「皇宮警察」が必死で隠蔽する「乳もみセクハラ」事件』として報じています。48番目の警察本部と言っても、皇宮警察本部の警察官(皇宮護衛官)の定員はわずか896人です。  47都道府県の警察本部の中で際立って定員が少ない鳥取県警でも1231人、これに次ぐ島根県警は1512人です。規模が小さいから目立たないだけで、ハレンチな不祥事はやはり、体質的にむしろ多いという印象です。また、女性の社会進出が進む中、警察組織にも女性は増えてきていますが、皇宮警察ではほかの警察本部と比べて女性の比率が高く、およそ1割を女性が占めています。ですからその分、組織内での女性関係のトラブルも少なくはないのです」(同前)

閉鎖的な環境で足の引っ張り合い

 皇宮警察は組織が小さいことから、皇宮護衛官は必然的に“狭い世界"で生きていくことを強いられる。人間関係も濃密で閉鎖的な環境にある。不祥事も、身内の足の引っ張り合いや嫉妬、報復といった内部通報で発覚するケースが多く、今回の未成年飲酒問題のみならず、先述したセクハラや下着ドロもこうした経緯で発覚している。 「実は、以前はセクハラの噂をよく耳にしたものです。東京ドーム約25個分といわれる広大な皇居の中は宮内庁職員と皇宮警察職員以外は普段、ほとんど人通りがありません。都心のど真ん中にありながら、夜になれば野生のタヌキやハクビシンが通りを悠然と横断する姿が見られたりもします。  そんな誰も人が通らない場所にポツン、ポツンと警備派出所が点在していますが、“派出所”とは名ばかりで、皇居の中のものは大臣ら要人宅前に置かれるポリスボックスのような小さなものです。そこで1人で立番をしている女性護衛官のもとを訪れた上司が押し倒そうとしたりキスしようとしたりしたといった噂を聞いたことも何度かありました。皇宮警察内部のハレンチな体質は今に始まったことではないのです」(同前)  未成年飲酒問題が前面に出たことで、ハレンチ事件の印象は一般には薄いのかもしれない。しかし、皇室の弥栄を下支えするはずの警察組織の実態がこんな体質なのだとすれば、早急かつ抜本的な改革が必要と言わざるを得ないだろう。

朝霞 保人/週刊文春デジタル

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