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【競馬】凱旋門賞馬デインドリームに、ドバイWCを制したヴィクトワールピサほか、近年最強の“オールスター”が集結した第31回ジャパンカップ(27日=東京芝2400メートル)でGⅠ連勝を狙うのがトーセンジョーダンだ。天皇賞・秋では低評価を覆し、1分56秒1の日本レコード走で初戴冠。5歳秋にして本格化した大器が勢いに乗って世界取りに挑む。本紙はオーナーの島川隆哉氏(70)を独占直撃。GⅠ制覇秘話から、ジャパンCへの手応え、来年の野望など、洗いざらい語ってもらった。
——待望のGⅠ制覇おめでとうございます
島川:ホント長かったね。(天皇賞・秋のレースから)3〜4日たってやっと実感がわいてきたって感じかな。僕らは馬を買ってからは見守るだけだから。携わっているスタッフの方がもっと感慨深いんだろうね。
——改めてレースを振り返ってください
島川:道中は4〜5番手にいて直線でスッと抜け出すのがジョーダンのこれまでの勝ち方。“あんなに後ろにいちゃダメだな”と諦めてたよ。そうしたら外から飛んできて、ペルーサかと思ったらウチの馬だった(笑い)。しかし、まさかあの時計で走るなんてね。
——当日は競馬場にはいらっしゃらなかったとか
島川:北海道で会議があって、その途中に隠れて携帯電話(ワンセグ)で見ていたんだ。だから勝ったとわかってもバンザイするわけにもいかない(笑い)。もっとも、レース後はすぐに電話がひっきりなしにかかってきて大変だったけどね。
——勝てると思っていましたか
島川:もともとはダービーを目指していた馬だったし、GⅠでもいい勝負をするとは思っていたけど…。馬と女性はアテにならんから(笑い)。
——震災があった年にGⅠ勝ち。仙台の本社の被害も相当だったと聞いています
島川:物資も十分に届かないし、復旧作業の人員も十分に集められない。営業に関わる面以外は来年にしようと言ってある。修繕費は少なくとも3億円以上かかったかな。ビルの壁も見えないところはまだ直せていない。完全ではないけど、立ち直りつつあるってところですね。GⅠを取れて悪いことばかりではないなと思ったよ。
——ジョーダンもセリで購入した一頭。毎年話題を提供されています
島川:私は馬を見られるわけじゃないから。雰囲気で“走るな”と少しは感じられるようにはなったけど、牧場スタッフや調教師の中には良しあしをはっきり言ってくれる人もいる。その判断に任せています。普段にしてもそう。ジョーダンが裂蹄(蹄=ひづめ=が裂ける疾病)になった時も牧場スタッフが付きっ切りでケアしてくれたから今があるし、ジャパンCでは(ウィリアムズに)乗り替わるけど、私はジョッキーのことは分からない。合う乗り役をと考えて探してくれるんだから。池江くんはじめ、厩舎のスタッフを信頼しています。
——ジャパンCでのGⅠ連勝の期待が高まります
島川:前回は勝たせてもらったけど、ブエナビスタは直線で包まれて追い出しが遅れていたし、ペルーサも侮れない。それに外国馬も凱旋門賞馬ほか強力な布陣。ただ、秋のGⅠ3連戦で全勝できるチャンスがあるのはウチの馬だけだからね。今回は競馬場で観戦する予定。まあダメもとって気楽な気持ちで見るよ。
——今後のオーナー生活も楽しみですね
島川:天皇賞ももちろん素晴らしいけど、ダービーを取るのが昔からの夢だからね。それは弟(トーセンホマレボシ=父ディープインパクトで同じ池江厩舎に所属)に託すよ。ジョーダンは海外からのオファーも来ている。私にはオシャレなフランスは似合わないけど(笑い)。ジョーダンには(凱旋門賞の)ロンシャンが合いそうだから。(有馬記念を含めた)2走の結果次第では挑戦することも考えています。
<しまかわ・たかや>1941年6月17日生まれ。㈱ジャパン・ヘルス・サミット代表取締役社長。97年馬主登録、福島馬主協会所属。趣味は釣りとゴルフで、ゴルフは今でも78のスコアを叩き出すほどの腕前。冠名“トーセン”は名字の島川を音読みしたもの。現役の代表的な所有馬はトーセンジョーダン、トーセンレーヴ、トーセンラーなど。
——待望のGⅠ制覇おめでとうございます
島川:ホント長かったね。(天皇賞・秋のレースから)3〜4日たってやっと実感がわいてきたって感じかな。僕らは馬を買ってからは見守るだけだから。携わっているスタッフの方がもっと感慨深いんだろうね。
——改めてレースを振り返ってください
島川:道中は4〜5番手にいて直線でスッと抜け出すのがジョーダンのこれまでの勝ち方。“あんなに後ろにいちゃダメだな”と諦めてたよ。そうしたら外から飛んできて、ペルーサかと思ったらウチの馬だった(笑い)。しかし、まさかあの時計で走るなんてね。
——当日は競馬場にはいらっしゃらなかったとか
島川:北海道で会議があって、その途中に隠れて携帯電話(ワンセグ)で見ていたんだ。だから勝ったとわかってもバンザイするわけにもいかない(笑い)。もっとも、レース後はすぐに電話がひっきりなしにかかってきて大変だったけどね。
——勝てると思っていましたか
島川:もともとはダービーを目指していた馬だったし、GⅠでもいい勝負をするとは思っていたけど…。馬と女性はアテにならんから(笑い)。
——震災があった年にGⅠ勝ち。仙台の本社の被害も相当だったと聞いています
島川:物資も十分に届かないし、復旧作業の人員も十分に集められない。営業に関わる面以外は来年にしようと言ってある。修繕費は少なくとも3億円以上かかったかな。ビルの壁も見えないところはまだ直せていない。完全ではないけど、立ち直りつつあるってところですね。GⅠを取れて悪いことばかりではないなと思ったよ。
——ジョーダンもセリで購入した一頭。毎年話題を提供されています
島川:私は馬を見られるわけじゃないから。雰囲気で“走るな”と少しは感じられるようにはなったけど、牧場スタッフや調教師の中には良しあしをはっきり言ってくれる人もいる。その判断に任せています。普段にしてもそう。ジョーダンが裂蹄(蹄=ひづめ=が裂ける疾病)になった時も牧場スタッフが付きっ切りでケアしてくれたから今があるし、ジャパンCでは(ウィリアムズに)乗り替わるけど、私はジョッキーのことは分からない。合う乗り役をと考えて探してくれるんだから。池江くんはじめ、厩舎のスタッフを信頼しています。
——ジャパンCでのGⅠ連勝の期待が高まります
島川:前回は勝たせてもらったけど、ブエナビスタは直線で包まれて追い出しが遅れていたし、ペルーサも侮れない。それに外国馬も凱旋門賞馬ほか強力な布陣。ただ、秋のGⅠ3連戦で全勝できるチャンスがあるのはウチの馬だけだからね。今回は競馬場で観戦する予定。まあダメもとって気楽な気持ちで見るよ。
——今後のオーナー生活も楽しみですね
島川:天皇賞ももちろん素晴らしいけど、ダービーを取るのが昔からの夢だからね。それは弟(トーセンホマレボシ=父ディープインパクトで同じ池江厩舎に所属)に託すよ。ジョーダンは海外からのオファーも来ている。私にはオシャレなフランスは似合わないけど(笑い)。ジョーダンには(凱旋門賞の)ロンシャンが合いそうだから。(有馬記念を含めた)2走の結果次第では挑戦することも考えています。
<しまかわ・たかや>1941年6月17日生まれ。㈱ジャパン・ヘルス・サミット代表取締役社長。97年馬主登録、福島馬主協会所属。趣味は釣りとゴルフで、ゴルフは今でも78のスコアを叩き出すほどの腕前。冠名“トーセン”は名字の島川を音読みしたもの。現役の代表的な所有馬はトーセンジョーダン、トーセンレーヴ、トーセンラーなど。
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