兵庫県内全41市町のうち神戸など26市町の教育委員会が台風21号の最接近する4日に全市町立小中学校を臨時休校することが3日、神戸新聞社のまとめで分かった。大雨や洪水など警報発令前の決定は異例。一方、尼崎、加古川など6市では各校の判断に委ね、高砂、三木など9市町は4日朝に判断する従来の対応にとどめるなど、各市町で判断が分かれた。
神戸市は幼稚園、特別支援学校などを含む全公立学校園303校園の臨時休校を決定。市教委の担当者は「登校しても風雨が強まる前に下校しなければならないことが予想され、何時限目まで授業できるかが不透明。児童生徒の安全を最優先に考えた結果」とする。
このほか全学校園の臨時休校を決めたのは、姫路、西宮、明石、宝塚、川西、三田、芦屋、豊岡、たつの、丹波、赤穂、南あわじ、篠山、西脇、宍粟、朝来、相生の17市と、太子、猪名川、多可、福崎、佐用、上郡、市川、神河8町。26市町で休校になる市町立小中学校は計801校で、全公立小中学校の約8割に当たる。
県教委によると、県立学校(高校、特別支援学校)では174校中21校が臨時休校を決めた(3日午後3時時点)。県教委は「電車通学の生徒も多く、電車が動かなければさらに増える」としている。県私学教育課によると、私立中高でも同様の動きがあるという。(まとめ・井上 駿)