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トピックス

2012/09/30

【U-17日本女子代表】
FIFA U-17女子ワールドカップアゼルバイジャン2012
グループリーグ第3戦メキシコ戦 試合結果、監督・選手コメント

2012年9月30日 14:00キックオフ(現地時間)
@Shafa Stadium

U-17日本女子代表 9-0(前半5-0) U-17メキシコ女子代表

得点経過
8分 清水梨紗(日テレ・メニーナ)
18分 成宮唯(PK)(JFAアカデミー福島)
22分 白木星(常盤木学園高等学校)
28分 井上綾香(河内SCジュベニール)
29分 白木星(常盤木学園高等学校)
56分 井上綾香(河内SCジュベニール)
69分 杉田妃和(藤枝順心高等学校)
79分 籾木結花(日テレ・ベレーザ)
86分 中村みづき(浦和レッズレディースユース)

画像の説明
スターティングメンバー
GK
1 井上ねね(JFAアカデミー福島)

DF
15 小島美玖(JFAアカデミー福島)
3 三宅史織(JFAアカデミー福島)
14 松原有沙(大商学園高等学校)
13 清水梨紗(日テレ・メニーナ)

MF
6 中村みづき(浦和レッズレディースユース)
11 隅田凜(日テレ・ベレーザ)
16 井上綾香(河内SCジュベニール)
7 杉田妃和(藤枝順心高等学校)
9 成宮唯(JFAアカデミー福島)(Cap)

FW
20 白木星(常盤木学園高等学校)

サブメンバー
GK
12 平尾知佳(JFAアカデミー福島)
21 小高愛理(日ノ本学園高等学校)

DF
2 石井咲希(浦和レッズレディースユース)
4 乗松瑠華(JFAアカデミー福島)
5 万屋美穂(日ノ本学園高等学校)

MF
8 伊藤美紀(常盤木学園高等学校)
19 西川彩華(常盤木学園高等学校)
18 籾木結花(日テレ・ベレーザ)
17 長谷川唯(日テレ・メニーナ)

FW
10 増矢理花(JFAアカデミー福島)

選手交代
HT 3 三宅史織→19 西川彩華
HT 11 隅田凜→18 籾木結花
71分 9 成宮唯→5 万屋美穂

画像の説明

U-17日本女子代表 9-0(前半5-0) U-17メキシコ女子代表
グループステージ突破を賭けた一戦となったメキシコ戦。日本は、引き分け以上で決勝トーナメント進出が決定するが、グループステージを全勝で飾り決勝トーナメントに進出することしか選手たちの頭の中にはなかった。
この日、日本は今大会初出場となる白木選手、井上(ね)選手を含む6人のスタメンをニュージーランド戦から入れ替えて臨んだ。

U-17女子

14時、気温27度の中、日本ボールでキックオフ。日本は立ち上がりから果敢に攻め上がった。開始早々8分、中盤で杉田選手とのワンツーで抜けだした成宮選手が前線にパスを送る。一度は相手GKに弾かれるもゴール前に詰めていた清水選手がゴールに流し込み、先制点を得た。「成宮選手がうまく前を向き、相手のサイドバックの選手が自分の動きに気がついていなかったので、思いっきり飛び出して行こうと思った。」と試合後に得点シーンを振り返った清水選手。彼女にとって今大会初の得点となった。この先制点を皮切りに、日本の攻撃力が爆発する。前半18分には自ら得たPKを成宮選手が決め2得点目を獲得。前半22分には左サイドからの低いクロスに白木選手がゴール前で合わせ、自身今大会初得点となる3得点目を挙げた。

U-17女子

前半28分には右サイドで成宮選手からパスを受けた井上(綾)選手が中へドリブルで切れ込みそのままシュートし4得点目を挙げた。ずっと得点を決めたいと思っていたという井上(綾)選手。得点をアシストした成宮選手とは、一緒に映像を見てイメージを共有していた。

U-17女子

U-17女子

U-17女子

続く前半29分には、4得点目を挙げた井上(綾)選手が、ゴール前へクロスを送ると、白木選手が足元で合わせ5得点目を挙げ、前半は5-0で終了。
ハーフタイムには「相手をよく見て、余裕を持って楽しくプレーしよう」と言って選手を送り出した吉田監督。
後半は、三宅選手に代え今大会初出場の西川選手を、隅田選手に代え籾木選手を投入。前半だけで5得点を挙げた日本だが、まだまだ攻撃の手を緩めることはなかった。後半11分、左サイドでパスを受けた井上(綾)選手がドリブルでゴール中央まで切れ込む。そのままペナルティーエリア外から右足を振りぬき6点目を挙げる。

U-17女子

U-17女子

試合前に行われた選手ミーティングでは「この試合も無失点で抑えよう。」と話していたその言葉通り、DF陣を中心にゴールを守り抜く。後半24分には、後半から右サイドバックに入った清水選手が、相手のパスをカットしボールを奪う。そのままドリブルで駆け上がりゴール中央へパスを送ると、杉田選手が左足を振りぬきシュート。日本は7得点目を挙げた。後半34分には籾木選手がFKを直接決め8得点目を、後半41分にはゴール右で得たFKに中村選手が頭で合わせ9得点目を得た。

U-17女子

この日、日本ベンチのすぐ後ろのスタンドには在アゼルバイジャン日本大使館の方々を中心とした大応援団が集結。日本を後押しする力強い声援を送ってくださった。
 9得点を挙げグループステージを1位通過した日本。攻撃に厚みが出た試合だったと話すキャプテンの成宮選手。決勝トーナメントでは今まで対戦したことのないチームと試合が出来るので楽しみな一方、グループステージで出た課題を準々決勝までに修正し臨みたい、とその目線は既に次の試合を見据えていた。
次の準々決勝はグループDを2位で通過したガーナと対戦する。準々決勝に向け、チーム一丸となって準備していく。

この結果、日本はグループCを首位で通過しました。
準々決勝は、10月5日現地時間20:00キックオフでグループDを2位で突破したガーナと対戦します。

グループC最終順位表
1位 日本 勝点9 得失点差+17
2位 ブラジル 勝ち点6 得失点差-3
3位 メキシコ 勝ち点3 得失点差-9
4位 ニュージーランド 勝ち点0 得失点差-5

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吉田弘監督コメント
今日は選手もベンチも暑さとの戦いだった。大量得点がとれた中でも、いい形で何本が決められたので良いゲームとなった。

-グループステージを無失点での3連勝となったが、選手を入れ替えてもこの結果を残した事に対し、チームや選手がAFCの大会と比べて成長していると感じるか。

選手を入れ替えたことは、ターンオーバー制を採ったわけではなく、以前と比べてこのような舞台でも使えるコマが増えてきたということ。全体的にレベルアップしていると感じる。
今大会でも、昨年のAFCの大会では招集していなかった杉田や長谷川が良いプレーを見せている。

-前半は特に良い出来だったと思うが。

選手たちにはどこのチームが相手でも自分たちのサッカーをして勝とうと話した。2点入ったくらいから相手ががっくりしてきたので、これが大量得点のきっかけになった。

-9番の成宮のポジションがこれまでとは違ってサイドに開かず、中に入ってきていた。このような指示を試合前に出していたのか?

相手の足が止まっていたので、中に切れ込んでいってチャンスを創りだしていた。これは試合が始まって相手を見てからの彼女自身の判断によるものだ。

-グループステージをパーフェクトな結果で決勝ステージに進んだ。優勝候補と周りから言われることについては?

もちろん、我々も優勝を目指してやっている。

籾木結花選手コメント
得点することがこの試合での目標だった。
後半からの出場となったが、出場する際には吉田監督からも点を取りに行くように言われた。
直接FKを決めたが、シュートコースは初めから狙って蹴った。
ニュージーランド戦よりも前線にくさびのボールが入っていたので、色々な崩し方が出来ると思った。
攻撃面ではより多くの人数をかけることを心がけたが、パスミスが多かったことが反省点。
これから決勝トーナメントを戦うにあたり、このようなミスを減らしたい。
決勝トーナメントでは、負けたら終わりなので、チーム一丸となって戦っていきたい。

清水梨紗選手コメント
先制点となった得点シーンは、成宮選手がうまく前を向き、相手のサイドバックの選手が自分の動きに気がついていなかったので、思いっきり飛び出して行こうと思った。
ゴールを決めることはできたが、パスミスが多くピンチを招く場面もあったので、次戦までに修正したい。
準々決勝まで4日間あるので、しっかりと休んで疲れを取りたい。
決勝トーナメントには強いチームが上がってくる。自分が持っている力を思いっきり出して頑張りたい。

井上綾香選手コメント
ずっと点を決めたいと思っていたので、1得点目は思いきりシュートした。
得点をアシストした成宮選手とは、一緒に映像を見てイメージを共有していた。
2得点目は、ドリブルをした後ゴールが見えたので、思い切って右足を振りぬいた。
今日の試合で2得点を挙げたが、もっと仕掛けることができた場面も、点を決められる場面もあったので、しっかりと修正していきたい。
グループステージを首位で通過したが、次戦からは1戦1戦が厳しい戦いとなると思うので、もっと自分たちの力を出して勝ちたい。

杉田妃和選手コメント
たくさん点を取れたことは良かったが、立ち上がりはパスミスが多く、なかなかボールを繋ぐことができなかった。
先制点を取ってからはパスも繋がるようになり、連携したプレーが出来たと思う。
ボランチの選手がボールを持った時に早くサポートに入り、素早くゲームを展開出来るように心がけた。
準々決勝以降もしっかり戦い、優勝を目指す。

成宮唯選手コメント
良い形で9点取ることが出来た。今までの2戦とは異なり、攻撃に厚みが出た試合だったと思う。
昨日の夜に映像を見て、中に入ってプレーすることを意識しながら試合に臨んだ。
個人的にはサイドの仕掛けの部分や中に入るタイミングが課題だと認識しているので、準々決勝までの残り3日で改善したい。
決勝トーナメントでは、今まで対戦したことのないチームと試合が出来るので楽しみ。
どれだけ自分たちが出来るか、自信を持って戦っていきたい。