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全世界のボーイング737に検査命令へ 天井に穴事故で

2011年4月5日10時41分

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 米連邦航空局(FAA)は4日、ボーイング737型機の古いモデルの一部を対象に、緊急検査命令を5日に出すと発表した。米サウスウエスト航空機の同型機が1日、飛行中に天井に穴が開き、緊急着陸を余儀なくされたことに伴う措置だ。全世界で約175機が対象になるが、米当局は「現時点では、対象機が日本にあるかどうかは分からない」としている。

 対象となるのは、737―300、同―400、同―500と呼ばれるモデルの一部。初期に製造され、飛行回数が多い航空機だという。FAAは対象機について、金属疲労の検査を求める方針だ。検査対象となる航空機は、米国内には80機あり、大半はサウスウエストが運航しているという。FAAによると、世界各国の航空行政当局は協定を結んでおり、FAAが検査命令を出すと、各国当局も同様の命令を出す仕組みになっているという。

 米アリゾナ州での1日のサウスウエスト航空機の事故を巡っては、事故機に微小な亀裂が見つかった。米国家運輸安全委員会(NTSB)が3日、明らかにした。穴が開いた部分から離れた、2枚の外板をリベットで接合した部分だという。また同社は3日、保有する同型機を検査した結果、別の2機に表面からは見えない亀裂が見つかったと発表した。NTSBは同社の検査体制には何も問題がなかったとしている。(ワシントン=尾形聡彦、ロサンゼルス=堀内隆)

     ◇

 国土交通省によると、検査対象の737型機は、日本国内で52機が登録されており、大手では日本航空が18機、全日本空輸が17機を主に地方空港を結ぶ路線で運航している。両社とも「当局の指示に従いたい」としている。

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