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釧路新聞

クレインズ除名、新チーム参戦求める 齊藤前監督、釧ア連に嘆願書【釧路】

 釧路を本拠地とするアイスホッケーのクラブチーム、ひがし北海道クレインズで昨季監督を務めた齊藤毅氏(42)は2日、釧路アイスホッケー連盟(本川敬一会長代行)に「ひがし北海道クレインズのアジアリーグ除名と新チームのアジアリーグ参戦」に関する嘆願書を提出した。今後設立予定の新会社に選手らが移籍し、新チームでのプレーを目指そうというもの。嘆願書は今後、道ア連を通じ日ア連やアジアリーグへ届けられる。

 ひがし北海道クレインズは、3年前から選手への給与の遅配が継続的に続いている状況で、昨季に関しては2022年12月から約4カ月の遅配が発生。選手たちは遅配の状況下でも釧路のファンに感動を届けるべく熱戦を繰り広げ、全日本選手権で準優勝したほか、アジアリーグではチーム初のプレーオフ進出を成し遂げている。

 今回提出された嘆願書は、4月27日から5月1日までの5日間集められ、全選手(18人)やスタッフなどをはじめ1000枚以上に及んでいる。

 嘆願書では、昨年度に約4カ月の給与遅配が起きていたことが報道されたこと、昨季クレインズでプレーした選手全員が弁護士を通じ、未払い給与の督促と来季クレインズとの契約拒否を表明しているとし、過度の債務超過などにより、大手スポンサー撤退の可能性があることも指摘している。

 その上で、「釧路からプロアイスホッケーチームの灯を消すまいと懸命に活動を行い、来季の選手たちの受け皿として新会社を設立し、アジアリーグ参戦を目指している」とし、「新会社の発起人たちは何度も釧路の地元企業や関係各所を訪問し、着実に地固めを行っている。監督、コーチ、選手たちも新会社での参戦を決心している」とすでに水面化で動きを重ねていると説明。「発起人たちは新会社を安定経営に導く経営経験も事業資金もあり、参戦に向けた準備を粛々と進めている」として、新チーム「北海道ワイルズ(仮称)」での参戦を嘆願するとしている。

 この日、釧路アイスアリーナで齊藤氏から嘆願書を受け取った本川会長代行は「選手、監督、スポンサー、市民の思いを重く受け止める。道ア連、日ア連、アジアリーグに嘆願書を提出する」と述べた。齋藤氏は「釧路からトップチームをなくすわけにはいかない。この動きがきっかけになってほしい」とした。

 なお、釧路市の蝦名大也市長は先日の定例記者会見で「チーム存続に向けて市もバックアップしたいが、それには経営の透明性が必要。疑義が出ている以上、それが明確になるまでは支援を停止せざるを得ない」と述べ、今後の動向を注視する考えを示している。

写真/本川会長代行(左)に集まった1000枚以上の嘆願書を手渡す齊藤氏

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